りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場6月中席夜の部

6/12(金)、鈴本演芸場6月中席夜の部に行ってきた。

・歌奴「匙加減」
〜仲入り〜
・ホームラン 漫才
・燕路「辰巳の辻占」
・夢葉 マジック
・さん助「青菜」

歌奴師匠「匙加減」
この間浅草で見た時も思ったんだけど、私好きだ、この師匠。
からっと明るくてテンポが良くて楽しい。
初めて聴く噺だったんだけどテンポ良くクスグリも絶妙でとてもよかった。

さん助師匠「青菜」
旦那とくまさんの会話が楽しい。くまさんがなんかかわいいんだよなぁ。ちょっと遠慮しながらも普段目にしないものを前にして目を輝かせてる感じが伝わってきて。
奥様と旦那の隠し言葉を聞いてやけに怯えるくまさんがめちゃくちゃおかしい。くらまさんとうしわかさんが襲ってくると思った?
隠し言葉と聞いてもまるで理解できず奇声をあげるくまさん。やっぱり噺の中に一度は奇声をあげないとだめなのね(笑)。
そして感心しながら帰るくまさんが「帰ってやってみよ!」とうきうきするのがすごくおかしい。

おかみさんはそんなに怖い感じじゃないんだけど、いちいち男らしくてそれをうけてくまさんが「…このやろう」と言うのがおかしい。
建具やのはんちゃんを捕まえてくまさんが旦那のセリフをなぞるのも、はんちゃんが威勢よく「聞いてんのか?」「お前大丈夫か?」と絶妙のタイミングで言うのが面白い。
この会話のテンポとか間が落語の楽しさなんだなー。

手を叩かれてようやく押入れから飛び出してきたおかみさんが、威勢よく扉をばーーーんと開けて這い出してきて、それを見てはんちゃんがものすごく驚くのがおかしい。
小三治師匠の「青菜」とはまるで違うけど、とても楽しい「青菜」だった。