りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第60回あおい落語会二十周年記念特撰会「喬弟仁義」さん喬一門勢揃い

6/3(水)、雲光院で行われた第60回あおい落語会二十周年記念特撰会「喬弟仁義」さん喬一門勢揃いに行ってきた。

・席亭挨拶
・歌むい「まんじゅうこわい
・喬之助/さん助 (リレー落語)「茶の湯
・小んぶ/喬の字/さん若/小太郎 (リレー落語)「片棒」
〜仲入り〜
・さん喬・さん若・喬の字・小太郎・小んぶ・やなぎ「やなぎ二ツ目昇進披露口上」
・やなぎ「初天神
・喬志郎/小傳次「コント長短」
・さん喬「妾馬」

喬之助師匠/さん助師匠 (リレー落語)「茶の湯
リレー落語って初めて見たんだけど、これがめちゃくちゃ面白かった。
ご隠居さんと定吉が茶の湯を始めるところを喬之助師匠がやって、長屋の連中が茶の湯に誘われてくるところからをさん助師匠。
喬之助師匠は明るくてからっとしていてひたすら楽しい。

次に出てきたさん助師匠がまじめな顔で頭を下げたあとに「急に定吉がふけましたが」と言うので大笑い。
茶の湯に招待された豆腐屋さん。「ちゃちゃっと行って飲んで帰ってくりゃいいよ」と言うおかみさんに「そういうわけにはいかない。俺は物知りの豆腐屋で通ってるんだ」と豆腐屋の主人。
「じゃどうするんだい?」
「引っ越すか」
なんかこの「引っ越すか」がやたらとおかしい。
豆腐屋さんと頭の二人が手習いの師匠をたよりに家を訪ねると、いかにもおじいさんっぽい師匠が引っ越しの指示を出していて、大爆笑。
師匠と豆腐屋さんが茶の湯をやるのを見ている頭が、「飲んだ後にああいう顔をしなきゃいけねぇのか」と言っていて、同じ顔をするのがまたおかしい。

ご隠居の昔の知り合いが飛んで火にいる夏の虫で、ご隠居が「茶の湯をやったことがない?」と待ってましたと喜ぶのがおかしくて、また利休饅頭が顔に当たったお百姓が絵に描いたようにお百姓らしくて大笑い。
とても楽しい「茶の湯」だった。

小んぶさん/喬の字さん/さん若さん/小太郎さん (リレー落語)「片棒」
これがまた楽しい「片棒」だった!
特に最高だったのが次男をやったさん若さん。初めて見たけど上手なのにこれ見よがしじゃないし明るくて威勢が良くて楽しい!
なんかやっぱり同じ一門だからなのか、それぞれ違うけど調和しているからすごく楽しいんだな。リレーが。
良かった〜。

喬志郎師匠/小傳次師匠「コント長短」
すごくおかしかった。ほんとにちゃんと長短なんだもん。笑った〜。

さん喬師匠「妾馬」
威勢がいいけど優しさがにじみ出ていてなんともいえず素敵な「妾馬」。
いやそれにしても全部で3時間半ぐらい?ものすごいお得感でいっぱいの会だった。行ってよかった!