りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

連雀亭ワンコイン寄席

6/2(火)、連雀亭ワンコイン寄席に行ってきた。

・喬の字「千両みかん」
・昇也「寄合酒」
・鯉丸「ねずみ」

喬の字さん「千両みかん」
二ツ目に昇進して嬉しい鯉丸さんのことに触れて「ちやほやされるのは最初だけ」。
キャラの立ってるやつにどんどん追い抜かれる、批評家がちやほやするのは改作派ばかり、自分のような本寸法をやってる人間はそういう人たちが改作を作る下地を一生懸命やってるようなもの…。
ど、どうした?喬の字さん?なにか辛いことがあった?
キャラが立ってて話題になってるような二ツ目さんにもいろいろ悩みはあるんだよ…。隣の芝は青く見えるだろうけど、がんばれ。
「千両みかん」、とてもよかった。これ、サゲが好き。

昇也さん「寄合酒」
毒を吐いた喬の字さんのことを「いろいろありますけど…自分のことを本寸法っていう人を初めて見ました」「あれも落語協会だから言えるんですよ。われわれのいる落語芸術協会では、自分が本寸法なんて言える噺家いませんから。寸法が狂ってるみたいなんですよね。キャラの立ってるのは確かに結構いますけど」。
ぶわははは、さすが昇也さん。笑わせてくれる。
やりたいと思った噺が前の日に出てしまっていたそうで、あれこれまくら…これがほんとに楽しい。
「なかなか決まりません」と言いながら「寄合酒」。
昇也さんの「寄合酒」は一度聞いたことがあるけど、明るくて軽くて楽しい。
「買ってきたの?」
「ううん。買ってない」
「え?じゃ家にあったの?」
「ううん。家にない」
「じゃどうしたの?」
「え?一緒に罪を分かち合おう」
テンポが良くてからっとしててひたすら明るくて師匠そっくり。好き。

鯉丸さん「ねずみ」
まくらなしでいきなり「ねずみ」。
おお、これは鯉昇師匠の「ねずみ」じゃないのかな。何回か師匠のを聞いてるからちょっとうれしくなる。
ちょっと危ないところもあったけどきちんとした「ねずみ」。そういえばコイコイでも結構難しい噺をやってたもんね、まるちゃん。がんばれ。