りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

国立演芸場5月中席昼「三代目さん助襲名真打昇進披露興行」

5/18(月)、国立演芸場5月中席昼「三代目さん助襲名真打昇進披露興行」に行って来た。

・一花「寿限無
・駒次「ガールトーク
・左龍「棒鱈」
笑組 漫才
喬太郎幇間腹
馬風 漫談
〜仲入り〜
口上
(司会:喬太郎、左龍、さん助、さん喬、馬風
・翁家社中
・さん喬「締込み」
・アサダ二世
・さん助「家見舞」

一花さん「寿限無
一花さん、かわいい〜。
名前の言いたてがどんどん早くなるのが小気味いい。

駒次さん「ガールトーク
とある喫茶店でいない人の悪口に花を咲かせる奥様たち。
一人帰ると、またその帰った人の悪口が始まる。
こういうことってありがち〜と思うけど、ほんとにあるのかな…?
意地の悪い噺だけど駒次さんのからりとした語り口だと嫌らしく感じない。

左龍師匠「棒鱈」
田舎侍の田舎っぷりがたまらなくおかしい。
一方のたちの悪い酔っぱらいも、いるいるこういう酔っぱらいと笑える。
めちゃくちゃ楽しい「棒鱈」で笑い通しだった。

馬風師匠 漫談
延々続くひばりメドレーに危うく気を失いそうに…。

口上 (司会:喬太郎師匠、左龍師匠、さん助師匠、さん喬師匠、馬風師匠)
多くは語らなくても一緒に過ごしてきた日々が浮かび上がる。師匠や兄弟子が必ず口上に並んでくれるというのは本当に素敵なことだなぁ…としみじみ思う。
まったく関係のないことをべらべら言いたてる馬風師匠に、「また始まったよ」と思ったけれど、その後「さん助」で小噺をやれと、左龍師匠と喬太郎師匠へ無茶ぶり。喬太郎師匠の小噺が気が利いていてよかったな〜。

さん喬師匠「締込み」
夫婦の会話から仲の良さが伝わってきて微笑ましい。ぽんぽん言うおかみさんがなんともいえずかわいらしい。
どろぼうが「…そこです」とちょっと腰を浮かせるのがすごくおかしかった。

さん助師匠「家見舞」
お披露目の最終日に「家見舞」を選択するさん助師匠が好き(笑)。

道具屋に行って店先にある瓶をただで持って行っていいと言われて、それなりの理由があるだろうと考え、「漏るの?」。
店の主人が遠まわしに肥溜であることを説明すると、自分でも一生懸命想像してみて一拍おいて…「漏るの?」。
その素っ頓狂さがたまらなくおかしい。

買った後二人で担いで帰る時もなんか変な奇声をあげていたり、洗うところも変な踊りの形を作って見せたりと、やたらとテンションが高いのがばかばかしい。

兄貴の家に行って湯銭をくれと言うと兄貴がくれたのが5円。
それを見てもうひとりが「これならあの(本物の)瓶が買えたね」と言うのが、素直な気持ちの吐露、といった風情でおかしい。

兄貴はいかにも江戸っ子という感じでかっこいいので、二人組のおまぬけさが際立っている。 さん助師匠の落語はハイテンションで壊れたおかしさがあるけど、それだけじゃなく俯瞰して見ている視線があって、そこがとても魅力的。
いやぁ。6月中席のトリが本当に楽しみだ〜。通うぞ〜。