りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治独演会 THEATRE1010

5/13(水)、THEATRE1010で行われた柳家小三治独演会に行ってきた。

・三之助「道灌」
小三治かぼちゃ屋
〜仲入り〜
小三治「野ざらし」

小三治師匠「かぼちゃ屋
ここのホールが11階にあるんだけど、楽屋の窓が大きなガラスで周りに高い建物がないから見晴らしが良くて夕日がきれいだった、と小三治師匠。
窓辺に立ってみると窓の向こう側に羽蟻がへばりついてる。
こんなに高いところまで羽蟻がなぜ?と思いながら、羽が夕日に当たってきらきらしていてきれいで、これは写真に撮りたいと思い、デジカメを構えたんだけど。
今のデジカメって余計なことをしやがる。わかるでしょ?ピントが合わないとシャッターが押せないようになってる。
こちらとしてはピントが合わなくても逆光でもいい、今のこの瞬間の羽蟻を撮りたいんだ!と思ってるのに、うぃーんうぃーんって出たり引っ込んだりして、バカでも撮れるカメラって言うけどお前の方がバカだ!!と言いたくなる。
もういい!と短気を起こしてその場から離れたんだけど、いやでも何枚かは撮れてるんじゃないか、と思ってカメラを確認してみたら…撮れてました、奇跡的に。ちゃんと夕日をバックに羽蟻が。
これだからやめられないんです。

そんな話の後、羽蟻と言えば白い羽蟻もいますね。いわゆるシロアリですね。
昔住んでいた隣の家に白い羽蟻がたくさんいたことがあります。
それは小三治師匠が奥さんの実家がなんか窮屈に思えて落合の方にアパートを借りていた時。隣に風呂屋があって、自分の家の真向かいがなんと女湯。
そこの窓が2センチほど空いてて見えそうで見えない。罪作りじゃないですか。

…わははは。こういう色気があるところが大好き。
そんな長いまくらのあとに「かぼちゃ屋」。小三治師匠の「かぼちゃ屋」は初めて!わーーい。 与太郎がとってもかわいい。そしてかぼちゃを売ってくれるおじさんの江戸っ子らしいキップの良さがたまらない。
長屋のおかみさんたちに「買ってくれよ、唐茄子。こんな狭い路地に入ってきたんだよ。今度いつ入ってくるかわからねぇよ」には笑った。

小三治師匠「野ざらし」
2席目はご機嫌な「野ざらし」。もう何度見てるだろう、小三治師匠の「野ざらし」。でも見るたびに笑ってしまうし好きだーーと思う。
浮かれて釣り竿を振り回すところが楽しすぎる。
満足。