りつこの読書と落語メモ

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ピース

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★★★★★

アメリカ中西部の町に住む老人ウィアは静かに回想する、自分の半生を、過去の不思議な出来事を、説明のつかない奇妙な事件を…時間と空間を錯綜して語られる、魅惑と謎に満ちた物語の数々。邯鄲の夢と幽霊の館、千夜一夜物語アイルランド神話、死者を縛める書と聖ブレンダンと猫と鼠の王、腕のない女と石化する薬剤師―巨匠の初期傑作長篇がついに登場!美しい謎につつまれた記憶と物語についての物語。

語り手の年齢や状況も分からず現在と過去が入り乱れ物語中の物語に夢中になっていると時間軸がまた曖昧になり、これは挫折するかもしれないと思いながら我慢して読んでいると、全貌は相変わらず明らかにならないのだが、語られるエピソードが面白くて、「あれ、面白いと思いながら読んでる?」と驚き、結局のところ楽しく読み終えた。

解説を読むとなるほどこれは相当な難物、いつものようにぼーっと読み進めていて理解できるような小説ではなかったのだな、と気づいたのだった。
それでもとても面白かったのだから不思議ー。というか、頭ですべてを理解できなくても全然楽しいっていうのが本を読むことの楽しさなんだなぁ、としみじみ。