りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第24回 松之丞百席

朝日名人会が終わったのが17時15分。そこから神保町へ大慌てで向かい、らくごカフェで行われた「第24回 松之丞百席」へ。
この日は松之丞さんのDVD発売記念の会。この会に行くと、アウトテイクスDVDをプレゼント!ということで、いさんで参加。昔から「おまけ」にめっぽう弱い私である。

・「慶安太平記(十六)丸橋と伊豆守」
〜仲入り〜
・「天明白波伝(三)金棒お鉄」
・「天明白波伝(四)ムササビの三次」

「慶安太平記(十六)丸橋と伊豆守」
今日の会はDVD発売記念ということで、今日来て下さった方の中には早く買ったDVDを家に帰ってみたいから高座はちゃちゃっと済ませてくれ、と思ってる方もいるかもしれません。
歌舞伎なんかに行くと途中で飽きちゃうんでしょうね。せっかく来ているのに舞台の方は見ないでパンフレットをやたらと熱心に読んでるおばさんとかいますよね。
自分も客席にいた時はそういうことがあったのでその気持ちわかります。

DVDを作っていただいたのは本当にありがたい。お客さんに見てもらえるのはもちろんですけど、地方の主催者とか仲間とか…実はそういう人も結構見てくれるんですよ。
鯉八兄さんなんかはamazonで予約したよって言ってくれて、「いやいやいや、だったらあげますよ」と言ったんですけど「いいんだよ、amazonで買うから。」ってやたらとamazonにこだわるんです。
仲間内は結構amazonで買う人がいるらしくて、多分買ったことを知られたくないんでしょうね。 っていうのはこの間テイトさんに行った時に言われたんですけど、鯉八兄さんのDVDを○石師匠が買って帰ったらしいんですよ。それ思い切り個人情報じゃん!って思って。だからみんなamazonで買うんですよ!
いやでもええ話やないの…。私はうれしいよ。大好きな○石師匠が大好きな鯉八さんのDVDを買って行ったっていうのは。全然芸風が違うのに鯉八さんの天才ぶりが耳に入って気になったんだ?って思うと。

それから6月に小痴楽さん、鯉八さんと3人でタイに旅行に行くという話。
昨年その3人で行った台湾が異様に楽しかったらしく、今回もとっても楽しみ。こうやって話をしていても頭の隅で「タイ旅行」があってうれしくてしょうがない。象に乗りたい!

そんなまくらから「慶安太平記(十六)丸橋と伊豆守」。
考えてみたら講談の独演会って初めて。講談ばかり3席って大丈夫かな、私。
そんな不安もよぎったのだが、話が始まるとその世界にどんどん引き込まれて行って無我夢中。
落語と違って講談はほんとに非道な人間が出てくるし悲惨な出来事も起こるので、話がどう進んでいくのかわからずハラハラドキドキ。
気が荒くて口の軽い丸橋は決して共感できる人物じゃないのだが、こういうめんどくさいヤツが流れを変えたりするんだよなぁ、と思うと面白い。
これからどうなる?!ってところで終わっちゃったから、続きが気になる!

天明白波伝(三)金棒お鉄」
講談って堅い話もあれば、まるで落語かと思うぐらい面白くてバカバカしい話もあるんだなぁ。面白いな。
金貸しの金棒お鉄が長屋の人たちにやっつけられるという話。
因業婆が漫画チックで、長屋の連中が落語チックでとっても楽しい。
1席目が堅かったので、たくさん笑って緊張がほぐれる。

天明白波伝(四)ムササビの三次」
三話目が落語チックなので四話目になるとまたシリアスになるんだなー。
やっぱりあれなのかな、連続でやると疲れるから緩急をつけているんだろうか。講談もちゃんとわかると奥が深くて面白そう。
ムササビの三次がいかにもワルでいい男。こういうのを衒いなくやってしまうのがかっこいい。
お鉄が出てくると聞いていたけど、これから出てくるというところで終わってしまって、えええ?その先が気になるよー。記憶力が悪くてすぐに忘れちゃうから、覚えているうちにその続きが聞きたいなぁ。