りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

一左ミルクの会〜ちょいと一杯一服一席〜

4/13(月)、ミュージックテイトで行われた「一左ミルクの会〜ちょいと一杯一服一席〜」に行ってきた。
ところでこの会、ご本人のブログで「一茶ミルク」って書いてあるからシャレでわざとそうしてるのか?単なる間違いなのかがわからない。名前を間違えると失礼だからとりあえず一左にしてみたけど、うーん、どっちが正解なんだろう。

・美るく「無精床」
・一左「臆病源兵衛
・一左「だくだく」
・美るく「悋気の独楽

美るくさん「無精床」
髪型を変えた美るくさん。
おどろくほど誰にも何も言われないらしい。
仕方なく前座さんに「ね、何か変わったと思わない?」と水を向けると「え?なんですか?あ、眉毛?」。「ほら、髪」と言うと「あ、色が変わりましたね、そういえば。白髪染めですか?」 …おいっ!

そんなまくらから「無精床」。
客と認識されるまでひどい扱いを受ける男が(認識されてからも酷いけど)、どこまでも気がいいのがいい。

一左さん「臆病源兵衛
昔はそうじゃなかったんですけど、年をとってきてどんどん臆病になってきました、という一左さん。
前は高いところも平気だったしジェットコースターなんか大好きだったのに、今は落ちたらどうしようとか整備してなくて何か事故が起きるかもしれないとか、結構ネガティヴな考えが浮かんできてしまうんです、と。

わかるー。
私なんかもともと怖がりだけどほんとに年をとるほどに怖いものが多くなってきて…。
あと痛手を負いやすくなったっていうのかな。当たって砕ける勇気なんかもうないなぁ…。
って自分と一緒にしちゃいけない。まだまだ若い一左さん。

小学生の頃、父親の会社に父親と一緒に行ったことがあったんですけど、入ると受け付けがあってそこに人がいて、この人を脅かそうと思いついちゃったんですね。
それで何を思ったか受付の机の側の方に忍び込んで、わっ!!とやろうとしたら思い切り机に頭をぶつけまして…3針縫いました。あれ以来頭が悪くなり…。

ぶわはははは。なんか目に浮かんできてめちゃくちゃおかしいーーと思ったら、隣の座った一左ファンの女性がバカウケしてぶわはははは!笑ってて、一左さんも「こんなに笑っていただけて…良かったです…けがした甲斐がありました」と。

そんなまくらから「臆病源兵衛」。
これがもうめちゃくちゃ面白かった。
挙動不審ともとれるほどの源兵衛の怖がりようが見ていてめちゃくちゃおかしい。
兄貴が妙に冷静で非道なのもおかしくて、すごく楽しかった!
この噺、一左さんにとっても合ってる。今まで見た「臆病源兵衛」の中で一番面白かった。

一左さん「だくだく」
実は落語の演目の中で一番好きなのが「だくだく」だ。
でもこれなかなかやる人がいないんだよね。
今まで生で見たのは白酒師匠だけかな。
志の輔師匠のはCDで何度も聞いていて大好きなんだけど。
このめったに聞けない大好きな「だくだく」を一左さんで聞けて幸せ〜。
誰に教わったんだろう…。聞いてみたい。

目の悪い泥棒の寄り目が…すごい寄り目で笑った。
貧乏で何もないから壁に白い紙を貼って絵を描いてもらって「つもり」で暮らす男と、そんな家に泥棒に入って絵だと気付いて悔しいから「つもり」で盗もうとする泥棒。
このバカバカしさがたまらない。

ちょっと久しぶり(ってほどでもないけど)だった一左さん。
2席とも面白くてすごく楽しかった。