りつこの読書と落語メモ

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悪い恋人

悪い恋人

悪い恋人

★★★

開発業者として現れた中学時代の同級生と、抗うこともないままに肉体関係をもってしまった沙知。自宅裏の森を伐採する宅地造成工事の告知を機に、彼女の家族は一変する。反対運動にのめり込む義父母。いつしか夫も見知らぬ顔を覗かせるなか、その男は沙知への要求をエスカレートさせていく。日常にひそむ正常と異常の空隙。そこから現れる異様な光景を端正な筆致でとらえたアモラルな傑作長篇小説。

タイトルと表紙から多分これはまたいつもの空虚な女がどうしようもない男と不倫する話だなと予想していたのだが、やはりそうであった。
共感できないし魅力も感じないしなんだかなぁと思うのに何故読んでしまうんだろう。
荒野さんの小説には、嫌いじゃない何かが、覗かずにはいられない何かがあるんだな、きっと。

それにしてもいやな男だ。踏んづけてやりたい。