りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第271回柳家小満んの会

第271回柳家小満んの会

3/13(金)、お江戸日本橋亭で行われた「第271回柳家小満んの会」に行ってきた。
この会、開演時間が早いので今まで行ってなかったんだけど、小満ん不足なので初参加。
お江戸日本橋亭といえばたいていガラガラなイメージだったんだけど、全部を座布団席にしてかなりの人数が入られるようになってたから、これならちょっと遅れても大丈夫そう。
奇数月の13日開催ということなので、これからはできるだけ行きたい。

・駒松「元犬」
・小満ん「風の神送り」
・小満ん「偽御使者
〜仲入り〜
・小満ん「夢金」

小満ん師匠「風の神送り」
初めて聴く噺。小満ん師匠は珍しい噺をたくさんしてくれるからうれしい。
なんか落語を聞きに来てるというよりは、すっごく面白いお話をしてくれる近所に住んでる不思議なおじさん(年齢職業不詳)のところに来ている気分なんだよね。

昔は悪い風邪が流行ると何万人も命を落とすことがあった。だから自分たちで藁やなんかで人形を作ってそれを風の神に見立てて川に流して風邪を追っ払う。それが「風の神送り」。
町内の若い衆が集まって、風邪が流行ってきたからそろそろやろうじゃないかと算段。もうそれだけで楽しい。
近所の大店を回ってお金を集める、そのやりとりも楽しい。
こういう噺、好きだなぁ。若い連中が集まってわちゃわちゃやってるだけでおかしい。
サゲもバカバカしくて楽しかった。

小満ん師匠「偽御使者
これがもう大変な噺で。もとは講談なんだろうか。一席目と打って変わって、物語の筋に一生懸命ついて行くタイプの噺。
悪党で悪知恵の働く河内山が一儲けしようと質屋の一人娘を助けに行くのだが、正体がバレて開き直るところがなんともいえずきもちいい。
聴いてるこちらも多分悪い顔になってるんだろうと思うとおかしい。
言いよどみも多かったんだけど、小満ん師匠だと不思議とそれが気にならないんだよな。

小満ん師匠「夢金」
これがまた2席目とは打って変わった弾けようで楽しかった!
強欲なくまさんがなんともいえず憎めないキャラクターで魅力的。船を漕ぎながら愚痴を言うのがもうおかしくておかしくて大笑い。
小満ん師匠って結構べらんめぇなんだよなぁ。かっこいい。
最後はスカッと笑って、楽しかったー。
小満ン師匠を3席たっぷり聴ける幸せ。5月も…と思ったら小三治師匠の会と重なってしまった。残念!