りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

男ともだち

男ともだち

男ともだち

★★★

関係のさめた恋人と同棲しながら、遊び人の医者と時々逢いびき。仕事は順調なのに、本当に描きたかったことを見失っている―京都在住イラストレーター神名葵29歳の熱くてダークな疾走する日常。千早茜、待望の長編小説。

面白くて夢中になって読んだが、最後まで読み終わって「で?(だからなに?)」。
こういう女、こういう男がもてるのよねー。でももてるってなんだ?なにか実体があるようなことなんだろうか?なにか意味があることなんだろうか?

結局よく分からないけど、エゴイストは自分のことしか愛せないし、自分の尺度でしか相手を見ることが出来ないのだよなぁ…。
ま、いいんじゃない?本人がそれでよいなら。
というなにか身も蓋もない感想になってしまったのだが。

一晩たって最後の方を読み返してみると、結婚しない男女の理想形として見ることもできるのかもしれない、と思った。
他人を愛せない女の成長の物語としてみることもできる?
自分にはピンと来なかったけど、それなりに面白くはあった。