りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

二つ目のつどい

12/25(木)、こんにゃくえんま 源覚寺で行われた「二つ目のつどい」に行ってきた。

・粋歌「卒業」
・一左「家見舞い」
〜仲入〜
・一左「悋気の独楽
・粋歌「クリスマスの願い事」

粋歌さん「卒業」
昨日は駒次さんとの会がありました、と言う粋歌さん。
最近駒次さんと会うといつも話すのが「思い出すと声が出てしまうほど恥ずかしい話」。
粋歌さんの恥ずかしい話は、地元の駅で男が倒れているのを見たときのこと。酔っ払いかなぁと思って通り過ぎようとしたんだけど、どうも父親と同じぐらいの年代なのが気に掛かり、もしかして脳梗塞か何かだったら危ないと引き返して、「大丈夫ですか?」と声をかけた。
声をかけても反応がなく何度も声をかけていると、近くにいた他の人たちも粋歌さんの尻馬に乗り始め「大丈夫ですか?」「苦しいですか?」と人が集まってきた。
そのうち親切な人が救急車を呼んだんだけど、見守っていると倒れていた男が気がついて立ち上がった。
え?何?やっぱり酔っぱらいだった?大丈夫なの?
すると男が「なに?救急車?別になんでもないのに」と言い出し、電話をかけてくれた男の人と喧嘩になりかけてしまった。
そうこうしているうちにウーウーウーとサイレンを鳴らして消防車が到着。
いやいやいや、もう来なくて大丈夫ですからと説明をしていると、次は救急車が。
自分が声をかけたばかりにこんな騒ぎになって穴があったら入りたい気分。
私っておっちょこちょいなんですよね…と粋歌さん。
いたたまれない気持ちはよーくわかるけど、粋歌さんは間違ったことはしてないから恥じることはないさ!!

そんなまくらから「卒業」。おお、卒業率高いー(笑)。
せっかくだから違う噺が聞きたかったな。

一左さん「家見舞い」
お金のない男ふたりが兄ぃにお祝いを買おうと道具屋に行くけど、二人の有り金はたいてたったの50銭。
お祝いと聞いて店の主人が屏風や目覚まし時計をすすめるんだけど、まるで話にならない。
値段を聞いて「し、心臓が苦しい」とショックを受ける男がかわいい。
兄ぃの家に瓶を持っていき、手が臭いから風呂へいきたいと言うと、これで行ってこいとお金をくれる兄ぃ。その金を見て「これなら本物(の瓶)が買えたな」とつぶやくのがおかしい。
楽しい「家見舞い」だった。

一左さん「悋気の独楽
これはあんまりやってない噺なのかな。
コマを回すところが少しリズムが悪くなるのがもったいないような。
でもさだきちがかわいいし、出てくるお妾さんがやけに色っぽいのが面白い。

粋歌さん「クリスマスの願い事」
昨日の駒次さんとの会のために数時間で作ったというのだけれど、すごく面白かった。 何がおかしいって、主人公のOLが髪振り乱して神社でお願い事を言ってる姿がめちゃくちゃおかしい。
なんだろう、この切実さは。
「昨日はうまくできなかったからこのままオクラ入りするかも」と言っていたけど、もったいない!また来年もぜひ。