りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

白酒・馬石・龍玉 三人会 「雲助の弟子でござる」

12/18(木)、月島社会教育会館 で行われた白酒・馬石・龍玉 三人会 「雲助の弟子でござる」に行ってきた。
ところで最近ますます思い込みが激しくなった私。この日も「社会教育」と聞いて水天宮の日本橋社会教育会館と思い込んでしまった。
会社を出たでござるとかつぶやいてる場合じゃないって!ちゃんとチケット確認しろって!
日本橋社会教育会館に着いてホールが閉まっているのを見た時の衝撃といったら。水天宮と月島がまったくの逆方向じゃなくてよかったよ。そしてさん坊さんが「短命」をたっぷりやってくれていてくれてよかったよ、よよよ。

・さん坊「短命」
・龍玉「一眼国」
・白酒「文違い」
〜仲入り〜
・馬石「明烏

龍玉師匠「一眼国」
一門の忘年会、今年は弟子が師匠におごることになりまして。私はそういうものだとは知らなかったもんで…いや、薄々は勘付いていたんですけど奢ってもらえるほうがうれしいんで気づかないふりをしていたんですけど、ついに師匠に言われちゃったもんで。
いやぁこの忘年会の話、もっと聞きたいなぁ。まだやってないのかな。来年、どんなだったか話してくれるといいなぁ。

龍玉師匠の「一眼国」は前に見たような気がしていたんだけど、ブログを検索してみるとそんなことなかったみたいだ。
こういう噺、龍玉師匠にぴったりだ。
胡散臭さとちょっとぞっとする怖さとおかしさと。広い原っぱが目の前にちゃんと見えてきたのには驚いたなぁ。

白酒師匠「文違い」
忘年会の幹事が馬石師匠で、店に予約の電話をしたのが龍玉師匠だったらしい。
「店を予約しただけですよ。コースとかは注文してませんから」と龍玉師匠。でもあいつは飲むと一口も飯を食わないんです。酒だけ。だからあいつにしたらコースなんかにすると損になるんです。だからコースを頼んでないんです。

また、馬石が楽屋で言うことには「今のこの状態で若返りたい」。どういうことかといえば、若い頃の馬石はギラギラしすぎていて危ない感じでもてなかった。それが最近ギラギラが抜けて女の人にもてるようになってきた。だから今のこの状態で若返りたい、ということらしい。
…その気持ちすごいわかる。私も、若い頃はほんとにいろんなことに縛られてカチンカチンに堅くて打ち解けられずにいて息苦しくて、それが年を取るほどに自由になって楽しくなって…若い頃に今みたいな気持ちでいられたらもっと楽しかったのにって思うことがあって、だからそういうのすごく分かるけど、それっていまさら言ってもしょうがないっていうのもあるし…ううむー。

そんなまくらからの「文違い」。
白酒師匠の田舎侍がたまらなく面白い。人がよくて悪気がなくて鈍くて…。
いつ見ても面白い、楽しい、白酒師匠はいいなぁ。

馬石師匠「明烏
出てくるなり、白酒師匠はほんとに酷い人です、と。
僕はね、白酒師匠に心を開いてるんですよ。だからそういう話をするのにそれをあんな風に…。 僕だってね、知ってることあるんですよ。だけどね、言わないですよ…。
…わかるわー。いろいろわかる…。それも含めてこの3人、面白いんだわ。ほんと。

馬石師匠の「明烏」は前にも聞いたことがあったな。
若旦那が馬石師匠にぴったり。初心な様子に嫌味がなくてかわいいわー。
よく笑うお客さんで要所要所で大きな笑いが起きて、楽しかった。