りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

芸協ポロロッカ〜夢吉・小痴楽・宮治の会

11/27(木)、神田連雀亭で行われた「芸協ポロロッカ〜夢吉・小痴楽・宮治の会」に行ってきた。

桂宮治禁酒番屋
柳亭小痴楽「佐々木政談」
〜仲入り〜
・三笑亭夢吉「明烏

宮治さん「禁酒番屋
初めて見る宮治さん。
多分こんな感じなんだろうなと想像していた通りの毒舌とメリハリのある落語。苦手。

小痴楽さん「佐々木政談」
この会のタイトルについて「言っちゃいけない話をぽろろっか」。うまい!わはははは。
ある会の後に、TBSの落語研究会の人に挨拶されたという話。
みなさん落語研究会って知ってますか?ぼく知らなかったので名刺を渡されたときに「へぇ。今時の落研は名刺をつくるんだ」って思ったんですよ。そうしたら相手の方はとても大人で「あ、申し遅れました。TBSの落語研究会です」って。それを聞いて「へえーTBSにも落研があるんだ?!」。 …わははは。TBSの落語研究会を知らないって逆にすごいな!

また夢吉さんの真打昇進に触れて、自分と明楽さんが夢吉さんの番頭をやることになった。普通はひとりが付くんだけど、自分は半人前なので危ないってことで二人でやる。
夢吉兄さんは自分が前座で入った時の立前座で本当にお世話になった人なので、今から自分の方がドキドキしてる。 でも本当はなにかしくじって昇進がのびて二つ目でいてほしい。
そんなまくらから「佐々木政談」。

噛んだり言い間違えたりして「いくらなんでも間違えすぎだろ」と自分で突っ込みつつ、でも生意気な子どもはかわいいし父親はいかにも職人らしくおっちょこちょいだし、佐々木信濃守はちょっと貫禄不足だけど魅力があって楽しい落語。
小痴楽さんを見るのはこれで二回目で前回も「佐々木政談」だったのでちょっと残念。せっかくだから違う噺も聞きたかったなぁ。
って会もたくさんあるみたいだから聞きたければまた別の会に行けばいいのか。

夢吉さん「明烏
お客さんに連れられてキャバクラに行ったという話。
いい子ぶるわけじゃないけど僕は苦手なんです、ああいうお店。しかも連れて行ってくれた人が必ず「この人落語家」って教えちゃうもんだから「えーすごーい。じゃなんか面白いこと言ってー」と言われて、汗をかきながら必死に面白い話を次々するはめに。しかも女の子が「えー。うけるー」っていうわりに全然笑ってなくて全然ウケてない。それでもようやくちょっと打ち解けて慣れてきたかなという頃にまた別の女の子と交代。また次の敵が現れた!!という感じでまったくリラックスできない。

それで次に行った時は「もう落語家って言わないでください」ってお願いした。
そうしたら女の子に「なんのお仕事をしてるんですかー」と聞かれてお客さんが「この人ね、お坊さん」。
お、お坊さん?
「えーすごーい。じゃ、お経読んでー」
お経読んでって…。お前らどれだけ自分が仕事しないで人に仕事させるんだよ。そう思いながらも、落語で出てくるお坊さんの知識を総動員してお経のようなものを唱えてみると、あきらかに面白トークをした時より女の子たちがウケていた…。
そんなまくらから「明烏」。

夢吉さんの「明烏」はネタおろしの時に見たことがあるけどその時よりぐっと面白くなってる!笑いどころが少ない噺だけどちゃんと爆笑ポイントを作っているのがすごい。
そして時次郎がかわいい!
真打昇進公演に向けて大きな噺を次々仕込んでるね、夢吉さん!