りつこの読書と落語メモ

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三遊亭天どん落語会「どこまで続くか!?100番勝負」第28番勝負 vs 林家きく麿

11/7(金)、道楽亭で行われた三遊亭天どん落語会「どこまで続くか!?100番勝負」第28番勝負 vs 林家きく麿に行ってきた。

・天どん「再編家族」
・きく麿「スナックヒヤシンス」
〜仲入〜
・天どん「抜け雀」

天どん師匠「再編家族」
天どん師匠がかなり最初の頃に作った噺で寄席でも何回もかけている噺ということだったけど、初めて聴いた。
長男が帰宅すると父親が、隣に住んでるお金持ちの家と我が家で再編成することになったと告げる。明らかに自分が働きたくないから隣の金持ちと一緒になって「副父さん」の地位に甘んじて楽しようという父親の適当ぶりがバカバカしく面白い。

きく麿師匠「スナックヒヤシンス」
天どん師匠とは前座時代を一緒に過ごしていて、仕事の後によく飲みに行って朝まで飲んでいた、と。
毎朝師匠のお宅に行って前座修行をしなければいけないきく麿師匠が、飲んだ朝はネクターを持って行っていたという話に大笑い。
私もつわりのときなんでもかんでも吐くから、そのうち吐き味で食べるものを選ぶようになって、「りんごは吐いてもフルーティ♪」なんて言ってたことを思い出した。

それから祐天寺にある人気のモツ焼き屋さんの話。
最初から異様にテンションの高い男の店員に、ニコリともしない感じの悪いおばさんの店員。なにか言うたびに奥さんのことを「バカ」呼ばわりする旦那と、そう言われてもまるでこたえない奥さん。 よくある光景だけど、会話のずれとか「え?」ってちょっと驚くような出来事を切り取るのがうまいなぁ。
私も昼間の3時ぐらいから並んで入って昼間からおいしいモツ焼き食べてビール飲みたい…。

そんなまくらから「スナックヒヤシンス」。これ聴きたかったんだ!
お客の来ないスナックで、だるそうに柿の種を食べる店員とママの会話。
きく麿師匠のやる女性、特におばさんがすごい好き。「パンチラ倶楽部」の冒頭の奥さんと妹の会話がなんかすごくいいんだよなぁ。会話の楽しさって私が落語で一番好きなところ。

あまりにもお客が来ないから誰かお客を連れてきなさいよと言うママと、お客なんか見つからないわよと言う店員。そんなこと言っててもだめよ連れてきなさいよ、無理よいないわよ。だったらもうしょうがない山田に来てもらう?ええ?やだ、あたし山田嫌い。あたしも嫌いよ。じゃ二人で山田の悪口言う?
そこから始まる二人のスナック芸(?)がもうたまらない。思い切りツボでまたしてもまわりが引くぐらいゲラゲラ笑い通し。きく麿師匠は座布団の上で体を動かすセンスが抜群だと思う。
あとから聞いたらこの「スナック芸」も少しずつ変えてきているらしいんだけど、動きや歌が加わると師匠が楽しくなってきちゃって顔がつい笑ってしまうのがたまらない。
いやぁ楽しかった。また見たいなー。

天どん師匠「抜け雀」
寄席でトリをとるにはこういう大きな噺もできないといけないのかもしれないけど、わたし的には天どん師匠は古典よりシュールな新作の方が好きだなぁ。
雀の絵を見て「ええ?余計なことしてー」と怒る宿屋の主人が、まじまじと雀を見て「あ、でもかわいい」って言ったのがなんかやけに面白くて、萬橘師匠のようにもっと思い切り改作したら面白いのに!なんて思ってしまった。