りつこの読書と落語メモ

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第二十七回 大手町落語会

10/11(土)、大手町日経ホールで行われた「第二十七回 大手町落語会」に行ってきた。

・三遊亭天どん「初天神
・三遊亭兼好「粗忽長屋
五街道雲助「品川心中」
〜仲入〜
柳亭市馬「締め込み」
柳家権太楼「鰻の幇間

天どん師匠「初天神
いつものように赤い着物でだらっと登場。
「まずは開口一番を務めさせていただきます前座です」の第一声で大笑い。大手町落語会に来るような人で天どん師匠のファンはあまりいないかもしれないけど、みなさん天どんさんが真打なのは知ってるんだな。
「天どんっていう変な名前ですけど真打ですよ。真打になったけど扱いが全然よくなりませんよ」と言いながら「でも真打としてきたのでなにか爪あとは残したいですよ」と。
ちょっとざわっとすると「あ、大丈夫です。今日は新作はやりませんよ」でまた大爆笑。

天どん師匠の「初天神」、前に一度テレビで見たことがあってそのときは別に面白いと思わなかったんだけど(すみません…!)、なんかすごく面白かった。
家を一歩出たとたんにおねだりを始める金坊と、どの店に行ってもそれは竹さんがやってる店だったり、店を出るたびにおかみさんが「お前さん早く行っておくれよ」と火打石をかちかちやるのがおかしい。

兼好師匠「粗忽長屋
前に出た天どん師匠をいじってたら袖から出てきちゃう天どん師匠。この人は絶対いじられると出てきてしまうのだ、たとえこれが伝統ある大手町落語会でも(笑)。
兼好師匠の「粗忽長屋」、終始明るく軽く楽しい。
「死んでいるんだから行き倒れじゃなくて死に倒れだろう」と言われ、「そういわれてみれば?」と粗忽になびくお役人が面白い。
でも兼好師匠、はじけ方がいつもより小さくて、天どん師匠のせいでなんかちょっと調子が狂っちゃった?

雲助師匠「品川心中」
お決まりの女郎買いのまくらからの「品川心中」。
なんでだかこの噺が大好きだ。品川の暗い海が浮かんできて、ちょっとぞくぞくする。
前半が淡々としているだけに、後半になって殺されかかった男が親分の家に転がり込んでくるシーンのドタバタが落語らしくて楽しい。
いつか、この続きを聞いてみたい。

市馬師匠「締め込み」
最初の夫婦喧嘩が結構迫力があってドキドキ。それがどろぼうが出てきて真相がわかって亭主が心底ほっとするのがおかしい。
そうか。この亭主は本当に女房に惚れているから、だから泥棒にあんなに感謝するんだなぁ。
オチをこれみよがしではなく、でもたっぷり聴かせてくれるから、「ああ、そういうオチなのね」と気持ちがいい。

権太楼師匠「鰻の幇間
正直、この夏はこの噺を何回聞いたかわからなくて、「ああ、これか」とがっかりしたのだけれど、権太楼師匠の「鰻の幇間」はどこもかしこも面白いのだ。
扇子の使い方がとてもうまくて、ぱっと広げたり、頭を扇いだり…そこでリズムというかノリがうまれる。
一八の調子の良さがなんともいえず明るくて楽しい。
分かってからの愚痴も、元気がよくてあんまりかわいそうげがなくていい。
あまり好きではない「鰻の幇間」でこんなに笑ったのは初めてかもしれない。

ところで、権太楼師匠の「鰻の幇間」ではよしおちゃんが大活躍。
小辰さんの「鰻の幇間」は、権太楼師匠から教わったのかな?