りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

世界堂書店

世界堂書店 (文春文庫)

世界堂書店 (文春文庫)

★★★★★

世界堂書店にようこそ。米澤穂信が心から愛する傑作小説たちを、アメリカ、イギリス、フランスはもちろん、中国、フィンランド、ギリシアなどなど、世界中から選び抜きました。不思議な物語、意地悪な話、恐ろしい結末、驚愕の真相…まさに珠玉のアンソロジー。

「源氏の君の最後の恋」マルグリット・ユルスナール
「破滅の種子」ジェラルド・カーシュ
「ロンジュモーの囚人」レオン・ブロワ
「シャングリラ」張系国
「東洋趣味」ヘレン・マクロイ
「昔の借りを返す話」シュテファン・ツヴァイク
「バイオリンの声の少女」ジュール・シュペルヴィエル
「私はあなたと暮らしているけれど、あなたはそれを知らない」キャロル・エムシュウィラー
「いっぷう変わった人びと」レーナ・クルーン
「連瑣」蒲松齢
「トーランド家の長老」ヒュー・ウォルポール
「十五人の殺人者たち」ベン・ヘクト
「石の葬式」パノス・カルネジス
「墓を愛した少年」フィッツ=ジェイムズ・オブライエン
「黄泉から」久生十蘭

一筋縄でいかない選がとっても好み!
読んだことのない作品が多くてよだれものだった。
「破滅の種子」、「シャングリラ」、「東洋趣味」もよかったけれど、格別にすきだったのが「昔の借りを返す話」と「十五人の殺人者たち」。
ダークな話が多い中にこれらが入っているところが堪らないなぁ。
ツヴァイク、もっと読まないと!


クールな解説がまたしびれる。米澤さんの作品はインシテミルしか読んだことがないのだが、もう少し読んでみようかな。