りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

おっすキテレツ 第1回

8/18(月)、神楽坂/Art salon香音里で行われた「おっすキテレツ 第1回」に行ってきた。
鯉八さんが始めた勉強会で毎月1作ネタおろしをするらしい。その次の会では前回ネタおろしした噺+ネタおろしをやっていくということで、これは楽しみ!
開始時間も19時半開演と遅いのもありがたいし、9/22(月)、10/21(火)、11/25(火)、12/24(水)と日にちが決まっているのもありがたい。

・瀧川鯉八「春眠」
・三笑亭夢吉「水屋の富」
・瀧川鯉八「俺ほめ」(ネタおろし)

鯉八さん「春眠」
「魚の気持ちになったことある?」
「うん、あるよ」
「小あじの気持ちにならなきゃ!」
「あ、ごめん。かんぱちだった」

この会話のセンスがたまらない…。
初めて聞いたときは場面展開に付いて行けず「ほえ?」と思ったのだが、その違和感も含めて楽しい。

夢吉さん「水屋の富」
記念すべき第一回目のゲストは夢吉さん。
シークレットゲストなのでトイレも行かずに後ろに控えていたと言う夢吉さん。でもサプライズじゃなくシークレットと言ってくれた思いやりがうれしい、と。サプライズなんて言われてみんなが「昇太師匠?」と期待して、夢吉さんが出て行って「え?誰?」「なに?」みたいになるのが辛いから、と。
鯉八さんが前に楽屋で「水屋の富」が聴きたいと言ってくれていたので、一度しかやったことのないこの噺を稽古して持ってきたのだが、それをさっき鯉八さんに言ったら「え?」という反応だった、と。
(しかも後から出てきた鯉八さん。「今は千両みかんが好きなんです」って非道な発言。わはは!)

ちょっと息苦しいんだよな。夢吉さんの「水屋の富」。
好きずきだとは思うけど、私はもう少し悪夢度が高くないほうが好きかな。気の毒すぎて…水屋さんが。

鯉八さん「俺ほめ」
あらゆるパターンの褒めへの反応がさまざまにあっておかしい。
「うまいっ!いいっ!」と素直に反応することもあれば「……いい」って静かに喜んだり「それ!」って我が意を得たりという反応をしたり。
それだけといえばそれだけなんだけど、この俺様+ほめるためにいる人たちの関係性や、ご褒美に金平糖という不思議さすべて含めて、独自の世界ができていて、さすがだ。