りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

古今亭今輔・林家きく麿『待ってました!二人会』新作競演

8/11(月)、道楽亭で行われた「古今亭今輔林家きく麿『待ってました!二人会』新作競演」に行ってきた。
大好きなきく麿師匠がtwitterで「(この会で)久しぶりにパンチラ倶楽部をやろうかな」とつぶやいていて、それはぜひ見たい!!行かなければ!!と思ったのである。
当日会社で「私今日これに行くんだ」と仲のいい子に道楽亭のサイトを教えたら、「パンチラ倶楽部が気になります!」と間髪入れずに返事。
やっぱり?でしょ?気になるでしょ?
「きく麿師匠の代表作なんだよ!」
「パンチラが?!」
「歌もあるらしい!」
「パンチラの?!」
なんていう会話を仕事中にチャットする私たち…。

今輔師匠は見たことはなかったんだけど、この間夢吉さんの会にお弟子さんの今いちさんが出ていて、その時に夢吉さんが今輔師匠のことを「ものすごくいい人ですごく繊細な人」「一緒に落語会をやった時に今輔師匠のところに『すぐにブルー』って書かれて、それを見た今輔師匠がすぐにブルーになってしまった」と言うので気になっていた。
この二人が見られるなんて!いかいでか!

・きく麿「ダレダレダイエット2」
今輔「影武者」
〜仲入り〜
今輔「男たちのウォームアップ」
・きく麿「パンチラ倶楽部」

きく麿師匠「ダレダレダイエット2」
地方の営業に行った話から。
何年か前に和助さん(だったか?)と一緒に地方の学童保育に呼ばれて行ったことがあった。
結構喜ばれたのでまた呼ばれて和助さんを誘うとその日は他の仕事が入っている、と。
これは困った、どうしようと思っていると、思い出したのがインコと漫才をするパール谷さん。 これはウケるだろう!と一緒に行くことに。

インコと漫才をするとは聞いていたけど実際に見たことはなかったきく麿師匠。
楽屋でパール谷さん+インコの加藤くんと一緒だったのだが、インコの加藤くんがちょこちょこ歩いたり餌を求めて話をしたりする姿を見て一気にメロメロに!
「かわいいっ!お、おれも餌やっていい?」
「いいよ。でもすぐにやらないで2,3回返事をさせてからあげてね」
と言われたんだけど、加藤君のあまりのかわいさに「もうすぐあげたいっ!」と思った、と。

そんなまくらから「ダレダレダイエット2」。
いやもうこれも楽しかった。
なんか太ってる二人の話し方が…なんともいえず「太ってる感」があって、それだけでおかしくてしょうがない。
最近様子がおかしい同じダイエット部の仲間のことを、キットカットを1本ずつ割って食べてたとか、ポテチを1枚ずつ食べてたとか…。
デブあるあるにおさまらない、人の気難しさとか駆け引きが面白い。
好きだなーきく麿師匠の新作。

今輔師匠「影武者」
一目見て、おおたしかに繊細そうね、とほほ笑んでしまった。
ものすごいクイズ好きだという今輔師匠。何よりも好きだったのがアメリカ横断クイズ、というのがたまらない。私も好きだった!クイズ好きっていうわけじゃないんだけどあの番組は好きだった。本当に。 あまりにも好きすぎて放送のある日は早めに風呂に入って身を清め、万全の態勢で開始を待っていたというのがおかしい。
わかるなー。ネットもないし自分の部屋にテレビもないから家族と一緒に見るしかなくて、自分はものすごい思い入れを持って見てるのに家族に茶々を入れられてイラッときたり。そういうことが「昭和の想い出」と過去の出来事になってしまう日がくるなんてねぇ…(しみじみ)。

「影武者」もそんなどこか昭和風味の噺でなんか独特の今輔ワールドが広がっていて、面白い。
こじらせ系のかほりがほのかに漂いそこが好み。

今輔師匠「男たちのウォームアップ」
アタッククイズに出演した時の話。
一度目は筆記には受かったのに面接で落ちてしまった。
噺家という商売についているのに面接で落ちるなんて…に大笑い。

ハードボイルドが好きで作ったという「男たちのウォームアップ」、おっぱいを武器にする駄菓子屋のおばあさん。まるでそんなシチュエーションじゃないのに確かにハードボイルドな雰囲気が漂うのが面白い。
新作ってほんとに人それぞれの世界観があるなぁ、と思う。
それだけに好き嫌いが結構はっきりしてくるんだけど、今輔ワールド、結構好き。

きく麿師匠「パンチラ倶楽部」
そして待ってましたの「パンチラ倶楽部」。
これが本当に私的にはツボでおかしくておかしくて笑いが止まらない。
奥さんがパンツのことを「おパンツ」って言うのとか、部屋に残された集会のチラシとか、集会でのやりとりとか歌とか…もう腹がよじれるほど笑った。最高だ、これ。