りつこの読書と落語メモ

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池袋演芸場 8月上席昼の部

8/2(土)、「池袋演芸場 8月上席昼の部」に行ってきた。
小三治師匠が人間国宝になってからの寄席トリということで相当混むことを予想して10時半頃行ってみるとすでに行列。
昨年の反省を活かして前売りチケットを買っていたので、前売りの方の列に並ぶ。
直射日光が照らしつけてきてやばい感じ。こここりはここで倒れたりしたら大変な迷惑になる!と保冷剤を頭に乗っけてみたりお茶を飲んだり…。
おやつにと持ってきたチョコドーナツがどろどろに溶けてしまう!と取り出してかぶりついていると、「お待たせしました」と声がかかり、え?
前売りの列は演芸場の階段へ誘導され、外で待つのと比べるとずいぶん楽だった。

・小かじ「たらちね」
・こみち「浮世床・本」
・大空遊平かほり 漫才
木久蔵「大師の杵」
・福治「豆屋」
・東京ガールズ 三味線演芸
・〆治「そば清」
・文左衛門「馬のす」
・猫八 ものまね
〜仲入〜
・さん喬「天狗裁き
・一琴「勘定板」
・円丈「ランゴランゴ」
・正楽 紙切り
小三治「青菜」

こみちさん「浮世床・本」
大好きなこみちさん。ここでぱーん!とうまいところを見せつけてやってくれ!と見ている方もドキドキ。
満員のお客さんを前にちょっと緊張気味?でも、たどたどしい読みでたくさん笑わせてくれて、さすが。

木久蔵師匠「大師の杵」
相変わらずひどい(笑)。でも自分で自分のことを「ご立派」と褒めているからきっとこのまま突き進むのだろうし、需要もあるのだろう。

文左衛門師匠「馬のす」
正蔵師匠が急遽来られなくなったらしく代演。
ぎゅうぎゅうの演芸場をぎろっと睨んで「はい、もっと中につめて入って」「ほらそこが空いてる、ここに一人」「こっちも一人分空いてるよ。ほら早く!」。さすがです…。

急に呼ばれて慌ててきたから足袋忘れちゃったと靴下を見せて笑わせて、近所の銭湯で「与作」を歌っていると隣の女湯から合いの手が入ったという話で大爆笑。
「もう落語はいいよな」と言いながら、さん喬師匠がまだ来てないということで「馬のす」を。
お膝送り整理とまくらが大爆笑だっただけに、落語でちょっとトーンダウンしたのがちょっとむむむ。

さん喬師匠「天狗裁き
さん喬師匠の「天狗裁き」はもう何回も見ているんだけど、毎回笑ってしまう。
仲裁した人が落ち着いたところを見計らって夢の内容を聞こうとする瞬間が妙におかしい。

一琴師匠「勘定板」
初めて娘(幼稚園児)の弁当を作るお父さん。
娘に喜んでもらおうとスーパーでしこたま材料を買ってきて、ハンバーグ、ミートボール、たこさんウィンナー、彩のブロッコリー、プチトマト。
詰めてみるとお弁当箱が小さくて入りきらない。そこをパズルのようにはめ込んでタコさんウィンナーがどうしても入らないので足の部分をぶった切って頭だけ入れてぎゅうぎゅうやってると隙間ができたのでそこにさっき切った足を入れてお弁当箱が盛り上がっているところを蓋でぎゅうううっと押し込めて汁がもれないようにゴムでぱーーーん!と止めて出来上がり。
お膝送りってそういうことです、と。

いやもうこれには大爆笑。
すごいな、一琴師匠。つかみはバッチリだ。
「勘定板」も分かりやすい噺なので、どっかんどっかんウケていた。

円丈師匠「ランゴランゴ」
円丈師匠の新作で一番好きかも。面白かった。

小三治師匠「青菜」
満員(すぎる)お客さんのお目当てはやはり小三治師匠。
座って「いやぁ、大変ですね。驚きました。」と一言言うと「人間国宝おめでとうございます!」と声をかけた女性が。
それに向かって「いや、そういうことじゃないんですけどね」と言うのが小三治師匠らしい。
この異常な暑さは台風が二つ来ているせいらしいと言ったかと思うと、「植木屋さん、ごせいが出ますね」と青菜へ。

なにせ小三治師匠を見ようと集まったお客さんだったので、ちょっと驚くくらいウケる。
でもこの日は小三治師匠だけじゃなく、他の噺家さんでも結構よくウケていたように思う。
小三治師匠の「青菜」大好きだけど、そんなに大爆笑するような噺じゃないのにな、とちょっと思ったり…。

この旦那の品の良さと人柄の良さ、植木屋さんがお屋敷に憧れる気持ちがにじみ出ていて、そこが他の人の「青菜」と違うところだよなあ…と思う。
かわいいんだ、植木屋さんが。
お酒をおいしいおいしいと味わって飲むところ、氷を口に頬張って頭がキーンとなるところ、旦那と奥様の会話に感心して何度も繰り返すところ。嫌味なくかわいい。このかわいさはいったい…。

「いわしが冷めちゃうよ」のおかみさんもことさらえばっている風じゃないのにぞんざいな感じがいかにも長屋っぽくていい。
半公が植木屋の旦那の口調に困惑して心配しながらも自分のペースで酒がうまいいわしがうまいと遠慮なく食べる様子も微笑ましい。

過剰な期待に満ちた雰囲気の中でもいつもどおりの小三治師匠。
よかったなぁ。