りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第35回のれん噺

6/15(日)、日本橋社会教育会館で行われた「第35回のれん噺」に行ってきた。

・さん坊「牛ほめ」
・喜多八「短命」
・一朝「三方一両損
〜仲入〜
・志ん橋「ぞろぞろ」
・雲助「文違い」

喜多八師匠「短命」
間違えて日本橋公会堂の方に行っちゃった、と言う喜多八師匠。
私も2回間違えたことがある。しかもこの二つのホールがすごい雰囲気が似ているんだ。そしていつもの出口からなら迷わず行けるんだけど、ホール間を移動しようと思うと方向感覚が全くわからなくなる…。わかるわー。
もうこりゃだめだと思って主催者に電話をしたら電動自転車で迎えに来てくれた。
自転車の後ろにまたがりガラガラを引っ張りながら乗せてもらったんだけど、「自転車の運転が素人だね」と言うとムッとされた、と。
喜多八師匠が二人乗りしてる姿を想像するだけでおかしい。

喜多八師匠の「短命」はこれで3回目か。途中で声を出さずにやるのが何度見てもおかしい。

一朝師匠「三方一両損
好きな噺じゃないけど一朝師匠のだけは好き。もううとにかく気持ちいい。「なにを〜?」というだけでウキウキと心が浮き立ってくる。ほんとに素敵。

志ん橋師匠「ぞろぞろ」
これがもうめちゃくちゃ面白かった!
噺そのものがすごく好き。こういう噺、ほんとに好きだ。サゲまで聞いて思わず大爆笑、志ん橋師匠がしてやったりの笑顔を見せて鳥肌ぞわわー。
初めて志ん橋師匠を見たけど、すごい好きだわー。ゆっくりした淡々とした語りなんだけど時々思わぬくすぐりが入ってぴりっとおかしいし世界に引きずり込まれる気持ち良さ。

雲助師匠「文違い」
だます女をさらにだます男、その男もまただまされていて…。
お調子者の半公、人はいいけど鈍感は田舎者をうまく騙した花魁も、好きな男の前ではただの女になるのがなんともいえず色っぽい。
惚れられた男が花魁の前ではいい男なのだが、実は別の女にだまされているところも面白い。
目の前で雲助師匠が田舎者になったりいい男になったり色っぽい女になったり…芝居を見ているようでもあり、でも基本はバカバカしいっていうのが楽しい。