りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

春風亭一之輔ドッサりまわるぜ2014 in東京

5/31(土)、よみうりホールで行われた「春風亭一之輔ドッサりまわるぜ2014 in東京」に行ってきた。

・一之輔 オープニングトーク
・正太郎「引越しの夢」
・一之輔「新聞記事」
小三治「転宅」
〜仲入り〜
小雪 大神楽曲芸
・一之輔「鼠穴」

一之輔師匠 オープニングトーク
この会のチケットは即日完売だったらしい。「皆さんの考えていることは分かってますよ」と一之輔師匠。
ええ、そうですとも。ゲストが小三治師匠だったから飛びついたのです。もちろん一之輔師匠も見たかったけどゲスト小三治っていうのがね。
「ちゃんといらしてますからご安心ください」と言ったあとで「はっ。もしかして小三治独演会と間違えてないですよね?」で大爆笑。
こういうオープニングトークなんかもどんどん上手になっているのが凄いなぁ。

正太郎さん「引越しの夢」
学校寄席ではできない噺をやりますと「引っ越しの夢」。
棚の右と左を持つ番頭たちの様子がおかしい。

一之輔師匠「新聞記事」
何回も見ているけど見るたびに面白くなっていっていて毎回大爆笑してしまう。
ちょいちょい入るくすぐりがなんともいえずおかしいんだよなぁ。最高だ。

小三治師匠「転宅」
なんで俺ここにいるんだ?と小三治師匠。ここのホールでは何回も落語会をやっているけれど自分の独演会や一門会とは明らかに違う雰囲気を感じてちょっとアウェイ感を感じているのか。
ロビーで売ってる「どっさりまわるぜグッズ」について「ま、ラーメン売るよりはいいか」とチクリと言ったあとに「こんぺいとうが売ってましたね。こんぺいとうは大好物」 とにっこり。
まあいろいろ考えてお客さんに喜んでいただこうと試行錯誤しているんでしょう、とオヤゴコロもちらりとのぞかせるところも素敵。

どろぼうのまくらで「出来心」?と思ったら、「転宅」だった。まくらの途中で何か思い出して話そうとして「おっといけねぇ。これは自分の会じゃなかった」と引っ込めたのが面白かった〜。
どろぼうが入った家の家具調度に感心して酒を飲んで刺身を食べて「うまいねぇ」というのがなんともいえずおかしい。
時間の都合で少し端折りながらだったのが残念で、やっぱりゲストじゃなくて独演会に行きたい〜と思ったのだった。(さんざん行ってるくせに)

一之輔師匠「鼠穴」
まくらなしで「鼠穴」をたっぷりと。一之輔師匠の「鼠穴」は前にも見たことがあったけれど、完成度が上がっていてわかりやすくなっていた。
声も大きいし迫力があるからお兄さんが本物の悪人に見えてどきどきする。
その分、兄弟が心を通わせるシーンにはじーんときて涙が出てしまう。(筋はわかっていても)
大きなホールでゲストの小三治師匠の後に、こんな風に堂々と「鼠穴」をやってのけるんだから、やっぱりこの人は大物だわ…。