皆勤の徒
- 作者: 酉島伝法
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/08/29
- メディア: 単行本
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百メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。語り手はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上と、それを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではない―第二回創元SF短編賞受賞の表題作にはじまる全四編。連作を経るうちに、驚くべき遠未来世界が読者の前に立ち現れる。現代SFの到達点にして、世界水準の傑作。
これはまた久しぶりのなんじゃこりゃ。繰り広げられるのが独自な世界過ぎて理解できない。
とにかくグチャグチャな世界の中で、生き物はもうなんだかわけのわからない虫のような機械のようなぬちゃぬちゃしたものになってしまっていて、日常は異常で死と隣り合わせで、熱のあるときに見る夢のような気持ちの悪さ。なのにどこか懐かしい。
日本語で書かれているのに見たこともない単語がたくさん出てきて漢字から勝手にイメージを膨らませて読む、なんて。
SFが好きな人はこういう作品もすんなり読めてしまうの?
想像力が文章に追いつかず、ぜいぜい息切れ…。再読したらもう少し理解できるのかしら。
最近ちょっと難しい本が読めなくなってきた気がする…。ろ、老化?ひー。