中吊り小説

中吊り小説

★★★

家へ帰りたくない新婚のサラリーマンが深夜の電車で不思議な人物に出会う吉本ばななの「新婚さん」、電車に一匹の犬が乗りこんできたためにくりひろげられる光景を描く椎名誠の「ある日。」など、電車の中吊りに連載されて大評判になった8つの小説を絵入りで再現する楽しい超話題本。

落語会の会場に思いのほか早く着いてしまい中途半端に時間が余ってしまった。
近くに喫茶店でもないかなと探してみると喫茶店はなかったけれど会場の向かいに市民図書館が。 手持ちの本もあったけど、せっかくだから短時間で読める本を探し、窓際の席に座って読んでみた。

中吊り小説という形態といい長さといい読みやすさといい、そんな時に読む本にぴったりだった。
吉本ばなな、椎名誠も面白かったけれど、村松友視が抜群に面白かった。今まで読んだことがない作家さんだけどちょっと他の作品も読んでみようかなという気持ちになった。