りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

らくごカフェに火曜会 天どん・小辰

4/1(火)、らくごカフェで行われた「火曜会 天どん・小辰」に行ってきた。

・入船亭小辰「長屋の花見
・三遊亭天どん「花見酒」
〜仲入り〜
・三遊亭天どん「私に決めさせて」
・入船亭小辰「不動坊」

友だちとエレベータに乗ったら感じのいいおじいさんも乗り込んできた。
「5Fで大丈夫ですか?」と聞くと「はい」。
降りるときにこちらを見てにっこり笑いながら「天どんギャル」。ひぃー。ちちちがいますー。

小辰さん「長屋の花見
考えてみたら小辰さんをこういう小さなスペースで見るのは初めて。いつもわりと大きな会場での落語会で開口一番とか3人会とか。小辰さんのあの眉毛は天然ものなんだろうか。あるいは…?
今日は天どん兄さんはやる気ですよ。ものすごいやる気で張り切ってます。多分出てきたら「お古いところでお付き合い願います」って始めると思いますと言うので大笑い。

小辰さんの「長屋の花見」はこれで二回目。大家さんがいかにも大家さんらしく長屋の若いもんはいかにも若いもん らしくていい。
大家のおごりで花見に行けると聞いた長屋の人たちが胴上げしてるのがおかしい。

天どん師匠「花見酒」
初めて聞いた噺。この日は雨だったんだけど週末があたたかくてお花見日和だったから二人で花の噺?
いい商売を思いついたと酒屋でいい酒を買って持っていき向島で売って儲けようじゃないかという兄貴分。そりゃいい考えだと弟分は付いていくのだが二人で小銭をやりとりしては酒を飲むうちに樽は空になってしまい…。
お互いに小銭をやりとりして儲かったつもりでいる二人がおかしい。最初はしっかりものなのかと思った兄貴も同じくらいだめだとわかった時の脱力感。笑った。

天どん師匠「私に決めさせて」
久しぶりに天どん師匠の新作を聞いた。
人類滅亡のボタンを発明したマッドドクター。国会に行って演説をしてその後これを押してやる!と息巻いて家を出るのだが、宅急便を届けにきた元引きこもりのおにいさんや正義の味方やその妻がやってきて、話がどんどんこんがらがっていく…。
マッドドクターは天どん師匠に合ってるね!楽しい。

小辰さん「不動坊」
もうこれが面白かったのなんの!一之輔師匠の「不動坊」に引けを取らない面白さ。この噺は若い人に向いているのかも!
大家さんからお滝さんとの結婚話を持ちかけられた吉さんがはしゃぎまくるのがめちゃくちゃ楽しい。にやけながら家に帰って鉄瓶ぶら下げて湯へ行って、誰彼構わずパーパー話しかけて、お湯の中で一人芝居。はしゃぎ方がなんともかわいくて見ていてこちらも嬉しくなってくる。
振られた男3人が前座に幽霊を頼み、幽霊が出て行くところで「お先に勉強させていただきます」。このフレーズ、いいよねー。前座らしくて。
幽霊で出ていった前座はセリフを忘れたり、謝っちゃったりするんだけど、そこはわりとさらっとしていてそこもよいわー。
最初から最後まで息切れすることなく若々しくて楽しい不動坊だった。