りつこの読書と落語メモ

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水曜日の神さま

水曜日の神さま

水曜日の神さま

★★★★★

「旅をすれば小説が書ける」と信じて10年。ところがある日、小説が書けなくなった。さあ、どうする?!書くこと、旅すること。

角田さんのエッセイはいいなぁ。
私は全然旅人じゃないし、たまに旅行するならちゃんとしたホテルに泊まりたい党だけど、角田さんの旅の話にはワクワクするし、旅にとりつかれる気持ちもわかるし、その体験が角田さんの小説を支えていたことも理解できる。

24歳の時に行ったタイでマラリアにかかり死にかけた時に「私はまだなにもしてないから死ぬわけにはいかない」と思ったという角田さん。それから賞をとって何作も出版された今でもきっと自分はそう思うだろうとあって、そんなところがとても好きだ。
また旅と書くこととの関係がある年を境に変わってきたという話もとてもリアルで本当に角田さんは正直な人だなぁ…と思ってしまう。

文章が素晴らしいのももちろんだけど、なにより人柄が好きだー。
前向きなことばかりが書いてあるわけではないのだけれど、とても励まされる。私にとって角田さんのエッセイは元気になれる特効薬だ。