りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

アルモニカ・ディアボリカ

★★★★

18世紀英国。愛弟子エドらを失った解剖医ダニエルが失意の日々を送る一方、暇になった弟子のアルたちは盲目の判事の要請で犯罪防止のための新聞を作っていた。ある日、正体不明の屍体の情報を求める広告依頼が舞い込む。屍体の胸には“ベツレヘムの子よ、よみがえれ!アルモニカ・ディアボリカ”と謎の暗号が。それは、彼らを過去へと繋ぐ恐るべき事件の幕開けだった。『開かせていただき光栄です』続篇!

「開かせていただき光栄です」の内容をほとんど覚えてないので(とほほ…)なんともかんともなんだけど、あれよりも暗い物語だ。

バートンズの軽妙なやりとりに一瞬浮き足立つも、正義のまかり通らない世界に重苦しい気持ちになる。
真っ向から描いたら陰鬱であまりに救いがなさすぎるから、キャラをたたせたり萌え要素を入れたのだろうかと考えてしまう私は、このシリーズのいい読者ではないのかな。
なんか楽しみ方が分からないんだよなあ。

法が裁いてくれないのであれば私刑しかないのだろうか?
誰かを守るために犠牲になったり巻き添えを食ったり、主要な人物が当事者になっていくのもなんかつらい…。