りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

百栄の赤いシリーズ第11回 赤いほっぺの熊のゆるキャラ

2/21(金)、らくごカフェで行われた「百栄の赤いシリーズ第11回 赤いほっぺの熊のゆるキャラ」に行ってきた。

春風亭百栄「サメ講釈」
・瀧川鯉八「暴れ牛奇譚」
〜仲入り〜
・トーク「百栄&鯉八」
春風亭百栄「ジャム芝浜」

百栄師匠「サメ講釈」
ゲストで来ている鯉八さんのことを「1か月半ぶりに会いましたけど、きもさが増してましたね」と。
自分も「きもい」キャラではあるけれど自分の場合は「きもおもしろい」とか「きもゆるい」というタイプ。鯉八くんはなんていうか…「きもきもい」。なにしろ身体も大きいですから「きもい」の存在感が大きいです、と。

昔はテレビでよく落語をやっていてプロ野球が雨で中止になったりするとかわりに落語をやったりしてましたね。
だからそのころはアナウンサーも落語のことがわかっていましたね、と言って、「時そば」をやり終わった師匠にインタビューをするところを。
最近のアナウンサーは落語のことを全然知らなくて、かわいいけど実は結構失礼なことを言って来たりします。
時そばをやり終わった百栄師匠を迎える女子アナ。
「はい。今のは、はる…はる…あ、春風亭ひゃく…ももえ師匠でしたー。今の話は古典?古典なんですか?え?古典って昔からやり続けられているからわかりやすく面白いんじゃ…?今の師匠のはなんか笑えないっていうかわかりづらいっていうか…そういう芸なんですか?」
かわいいけど失礼な女子アナがありそうでおかしい。

「サメ講釈」初めて聞いたけど、おもしろい。
なにがおかしいって女講釈師の「講釈」がたまらない。百栄師匠のもにょもにょ喋りでこれでもかこれでもかと講釈するのがもう途中からツボにはまって笑いが止まらない。
この味は百栄師匠にしか出せないよなぁ。癖になるわぁ。最高。

鯉八さん「暴れ牛奇譚」
初めて見た鯉八さん。ソチ、流れ星、上村愛子…まくらなのか地噺なのか、あの風貌で淡々と語るのがおかしくてたまらない。
「暴れ牛奇譚」は、百栄師匠のやった「サメ講釈」とかぶるところの多い噺だったんだけど、民子のキャラが最高で鯉八さんが民子にしか見えなくなってくる。
前から「面白いのよーーー」と評判は聞いていたけれど、確かに面白いし才能を感じるわー。また見に行こう〜。

トーク
この二人のトークだとぐだぐだなのでは?と思ったら案の定。
こうやって後輩と並ぶと、百栄師匠がとてもしっかりして見えるのが面白い。
でも受け答えを見ていると鯉八さんも頭の回転が早そうだなぁ〜。
行きつけの台湾スナックのママや常連さんともっと親しくなりたいから台湾に行くという鯉八さんがおかしかった。

百栄師匠「ジャム芝浜」
2席とも見たことのなかった噺でうれしい〜。
三題噺なんかやってみましょうかね、と言って、あたかも前の方のお客さんが題を言ったかのように話すのが、高座との距離が近いだけにおかしい。

時々口調がほんとの芝浜っぽくなるのが面白いなぁと思っていたら、百栄師匠が自分で「お前時々口調がおかしくなるな」と言うのがおかしかった。