りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

春風亭一之輔 独演会 Vol.7 一之輔のすすめ、レレレレレレレ。

2/7(金)、中野ZEROホールで行われた「春風亭一之輔 独演会 Vol.7 一之輔のすすめ、レレレレレレレ。」に行ってきた。

・小辰「代脈」
・一之輔「新聞記事」
・一之輔「粗忽の釘
〜仲入〜
・おしどり 音曲漫才
・一之輔「お見立て」

小辰さん「代脈」
日大落語研究会時代の想い出のまくら。
小辰さんの3学年上にわさびさん、そのわさびさんの3学年上に一之輔師匠。自分が入部したときにわさびさんは天才と言われていました。あれ?みなさん無反応ですね。一之輔師匠は天才とは呼ばれてなかったんです。伝説と言われてました。あの師匠は何から何まで全てが伝説でしたね。あ、これには同意されましたね。
師匠は苦手なのにお弟子さんの小辰さんの落語は好きなんだよなぁ…。
ようかんに目がない銀南がかわいい。端正でわかりやすくて清潔感漂う高座。

一之輔師匠「新聞記事」
最近こればっかりやってます、って確かに…。きっと今日もやると思ってたよ〜。

一之輔師匠「粗忽の釘
あうー「粗忽の釘」かー。これで何回目かしらん、ふぇ〜ふぇ〜踊りを見るのは。
隣の家を訪ねるつもりでお向かいを訪ねて戻ってくる亭主に「見てたよ。面白かった。大好き」と言う女房とそう言われて「大好きって言われた」とうれしそうな亭主がかわいい。

おしどり 音曲漫才
この会は毎回色物さんが楽しみ。おしどりさんは奥さんがアコーディオンを弾きながらの突っ込み、旦那さんが針金細工、という変わった芸。
おどおどして小さな失敗を繰り返す旦那さんに奥さんが鋭い突っ込みを入れるのがめちゃくちゃ楽しい。
針金細工も見事だけど夫婦のかけあいが楽しいし隠し切れない知性が漂っていてとてもよかった。

一之輔師匠「お見立て」
「お見立て」は先月見たのだよなぁ…。全部見た噺だとちょっと残念感が…。
とはいえ、杢兵衛さんの激しい訛りと若い衆が徐々にノリノリになっていくのを最後まで楽しく見た。

ところでこの日、私の両隣はご夫婦だったんだけど、右側のご夫婦は落語をあまり知らない方たち、左側は奥様が非常に詳しい。
仲入りの時に右側のご夫婦は間違った情報を確認しあい、左側の夫婦は奥様が旦那さんにこれから登場するおしどりさんたちのことをこと細かく説明している。

右の夫婦の会話
「前座で出てきた人、うまかったわね」
「そうだな。あのひとがめくるのもやってた?」
「え?そうだった?」
「そうじゃない?」
「お弟子さんなのよね。一之輔さんの。」
「え?若いだろ、一之輔も。」
「すごいのよ、一之輔さんっていうのは」
「そうなのか」

開口一番をやったのは小辰さんで一之輔師匠の弟子ではありませんからー。扇辰師匠のお弟子さんですからー。めくりをやってたのは遊一さんですからー。ああー割って入って話したいー。

左の夫婦の会話
「次に出てくるおしどりっていうのはね、旦那が針金で上手にいろんなものを作って奥さんがアコーディオンを弾きながらいろいろ突っ込みを入れるのよ。それも芸なのかもしれないけど、奥さんの尻に敷かれてる感じでね旦那さんがおどおどしてるの。それでこの奥さんのマコさんっていうのはすごい才女でね。医学部出てるの。あ、いや出てはいないのか、途中でやめてるから。それで最近は原発の会見なんかに必ず行ってすごい鋭い質問をするのね。すごい勉強してるんだと思う。それでね…」

ひぃーー。それ以上の情報は知りたくないー。どんなものが出てくるかわからないで見たいのだからー。
といいながら、そんな状況も楽しかったりするのだった。