りつこの読書と落語メモ

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三月の招待状

三月の招待状 (集英社文庫)

三月の招待状 (集英社文庫)

★★★★

8歳年下の彼氏と暮らす充留は、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会するが、彼は人妻となった麻美とつきあいはじめ…。出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。友情、憧れ、叶わなかった想い―再会をきっかけによみがえるあの頃の記憶と、現在の狭間で揺れる姿を描く、大人の青春小説。

大学時代を共に過ごした男女がその中で結婚し離婚することになったので離婚式をすることになり、久しぶりに集まる5人。
いつまでも大学時代を引きずっているわけではないのだけれど、彼らの視線がモチベーションになっていたり基準になっていたりする。
吹っ切りたい、前に進みたい、やり直したい、取り戻したい。
さまざまな思惑を持ちながら嫉妬したり軽蔑したり心配したりしながら続いていく友情。

深刻な事態で集まっても気がつけば何を食べるか飲み物はどうするかという話をわちゃわちゃしている。
大人になりきれていない彼らだけど、若い恋人から見れば「おばさん」というのが手厳しいのだが、不思議とそれほど嫌な感じはしないのは、私も彼らの側の人間だからなのか、あるいはすでにそういう時期もすぎてしまったのか。
すっきり!ではないのだが、面白かった。