りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

三遊亭天どんと愉快な仲間たち

1/30(木)、深川江戸資料館で行われた三遊亭天どんと愉快な仲間たちに行ってきた。

・三遊亭わん丈「天どん兄さん」
・三遊亭萬橘「からぬけ」
・ナオユキ「スタンダップコメディ
・蜃気楼龍玉「親子酒」
〜仲入り〜
・萬橘・ナオユキ・天どん・龍玉・一之輔 真打昇進披露口上
・春風亭一之輔「新聞記事」
・三遊亭天どん「雪女」

わん丈さん「天どん兄さん」
今日は盛り沢山なので僕は5分であがらないといけないんです、というわん丈さん。
天どん師匠には「10分ぐらいやってきていいよ」と言われたけどそういうわけにもいかないですし、かといって5分で終われる噺もできませんし。
と言って、真打披露の時に天どん師匠が携帯をなくした話。
披露興行も始まったばかりで連絡をとらないといけないのによりにもよってそのタイミングでなくしてしまった。わん丈さんが天どん師匠に携帯担当を指名されたので公演の合間を縫って携帯の位置情報を確認するのだが、さっきは大手町にあった携帯が公演のあとに確認してみたら小田原にいる。あーーーこれは千代田線に乗ってるなぁ、と。
千代田線は官僚が都合のいいように作った路線ですけど、官僚にとっては都合がいいでしょうけど、僕にとっては都合が悪いです。なにせ走行区間が長い。追いかけるのが大変、と。
短い時間でたっぷり笑いをとっていてなかなか。

萬橘師匠「からぬけ」
楽屋が一之輔師匠とふたりで嫌だ。みなさんはご存知ないかもしれないですけど、すごい性格悪いですから。楽屋で自分の写真集のサイン書いてるんですよ。感じ悪いですよー。トイレに行った隙にその写真集に僕もサイン入れておきました。まるで関係ないですけど今日この会場で買った誰か、あるいは今日売れ残ったら別の会場で買った誰かに僕にサイン本が渡りますからあしからず。
ここまで言ったところで高座に下駄が飛んでくる。「あーー危ないじゃないか!やめてー!」
袖にいる一之輔師匠から次なる攻撃がくるのではないかとちらちら右側を確認して集中できないのがおかしすぎる。
いっぱい毒を吐いて「からぬけ」をさらりと。

ナオユキさん「スタンダップコメディ
初めて見たナオユキさん。おもしろーーい。関西にいそうなうざい女ややたらと威勢がよくて品のない女の口調がツボすぎて途中から笑いが止まらなくなってしまった。
リズムもいいしちょっと哀愁も漂っていてすごい好み。

龍玉師匠「親子酒」
天どん師匠ととても仲の良い龍玉師匠。普段はほとんどまくらもふらないのだけれど、天どん師匠との前座時代の想い出やエピソード、飲んだ席での失敗談などを。
酒癖が悪い私にはわかるわかる!のエピソードで握手しに前の方に歩み寄りたくなるほど。
一門の忘年会で師匠に絡んだ話がおかしかった。師匠は「俺、記憶がないんだよ」と言ってくれたのでほっとしていたら、ほとんど飲まない馬石師匠が「お前すごかったぞ」と。
飲みの席で全てを見て全てを覚えている人…いやだよねぇ。わかるーーー。

そんな酔っぱらいのまくらからの「親子酒」。
さすが飲兵衛、酔っぱらいのしょーもなさが存分に表現されていて最高。
そして姿かたちは全然違うのに、なんともいえず雲助師匠に似ているところにきゅんとくる。

真打口上
何度もみてるけど、いいねぇ真打口上っていうものは。
萬橘師匠が誰のことも「主に新宿3丁目道楽亭で活躍」と紹介するのがおかしかった〜。
そして主役なのにめたくそにいじられる天どんエピソードが楽しすぎる。

一之輔師匠「新聞記事」
前に桃太郎師匠で見たことがあるけど、全然面白かった。
話を本気にしておいおい泣くのがおかしい。

天どん師匠「雪女」
これだけみんなで盛り上げてくれていて、笑いどころの少ない…そしてこなれてない噺をしてしまうのが天どん師匠らしい…。
「お前さんちょっと話を聞いてくれ」というわりに、話の内容がもやもやしてなんだかよくわからないし、なのに聞いた女の方は「そうなんですか」と納得するし、聞いていて????でいっぱいに。
話のつなぎもぎこちなく、発展途上という印象。 って偉そうだな、おい。今年もいっぱい見に行くから許してけろ。