りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

らくご街道 雲助五拾三次之内—名人長二ー 楽日

1/15(火)、日本橋公会堂で行われた「らくご街道 雲助五拾三次之内—名人長二ー 楽日」に行ってきた。
3回連続でやっていた「名人長二」なのだが、前回は仕事の都合で行けず。でもそんな人たちのために開演前に市助さんが前回までのあらすじを語ってくれる。細かいところまで行き届いているのがこの会の素晴らしいところ。

・雲助「名人長二 お白州
〜仲入り〜
・雲助「名人長二 大団円」

圓朝の書いたままに口演するというこの企画。通しでやったのは私が初めてじゃないかと雲助師匠がおっしゃっていたけれど、そりゃそうだよ…こんなのを通しでやるなんてすごすぎる。
内容が複雑で日時などのデータも多くセリフも膨大でお裁きの内容も難しい。聞いていて話の内容についていくだけでも必死なのに、それを全部覚えて落語として成立させるなんて…本当に雲助師匠のチャレンジ精神は凄い。

珍しく何回かつっかえて謝ったりするような場面もあったのだが、ファンとしてはそういう師匠の生々しい姿を見られたことも貴重な体験でうれしい。
仲入前には「ここで休憩をいただきます。この時間を利用して稽古してまいります」と笑わせ、口演が終わって頭を下げて太鼓が鳴り始めると、手で太鼓を止めて、「今日は申し訳ありません」と頭を下げた雲助師匠。男前…。
何年か後にまた違った形で雲助師匠に名人長二を演ってほしいなぁ。
ファンとはどこまでもムシのいいものなのである。