りつこの読書と落語メモ

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柳家小三治一門会

12/10、練馬文化センター大ホールで行われた「柳家小三治一門会」に行ってきた。
昨年この会に来た時は2Fのまさに天井席で小三治師匠が遠いのなんの…。しかも小三治師匠もとても体調が悪そうで、心配な気持ちで会場を後にしたのだった。
今年はとてもいい席で見ることができて、しかも小三治師匠も元気そうで(咳はしていたけれど)うれしかった〜。

・ろべえ「初天神
・喜多八「盃の殿様」
〜仲入〜
・柳貴家小雪 水戸大神楽
小三治「公園の手品師・うどん屋」

ろべえさん「初天神
小三治師匠の会でのろべえさんってなぜかやたらと面白い。緊張感があるからなのか、小三治師匠ファンのお客さんに受け入れられやすいのか?お客さんもよく笑うからろべえさんも気持ちよさそうだった。
駄々をこねる金坊がまあうるさい(笑)。

喜多八師匠「盃の殿様」
最近だんだん喜多八師匠が好きになってきた。
吉原にいきたくて仕方がないお殿様。お目付け役がなかなか「うん」と言ってくれないのをあの手この手を駆使してようやく念願かなって吉原へ。
初めて目にする花魁がツンとすましているのがお殿様にしてみると新鮮でたまらない。
最初は見るだけと言っていたのが、一緒に酒を飲みたいになり、さらに欲が出て泊まっていきたい、と…。

デレデレになるお殿様が喜多八師匠にぴったり。
また花魁とお殿様の間を盃を持って行き来する羽目に陥る足の速い男の面白いこと。
楽しかった。

小三治師匠「公園の手品師・うどん屋」
出てくるなり「今日も歌わないわけにはいかないでしょうな」と言って歌いだした小三治師匠。うわーーー、こんなゴキゲンな小三治師匠は初めて見たよ〜。うれしいよう。
フランク永井さんと仲良くなったきっかけや一緒のゴルフ旅行に行った想い出。二人で車に乗っていて退屈してきたので「こんなものがありますよ」と自分の歌を録ったテープを聞かせたら、「彼が何といったと思います?」「あなた、よくこういうものを人に聞かせられますね」「あの人は…あんまり人間は良くなかった」
わはははは。

そして簡単な商売はないというまくらから「うどん屋」へ。
寒い夜、「なーべやきーうどん」と情けない声をあげながら歩いているうどん屋。そこに酔っぱらいがやってきて、自分が今日行ってきた婚礼の話をする、というだけの噺なのに、なんでこんなに楽しいのか。
ご機嫌な酔っ払いがにた〜っと笑うともうそれだけでおかしくて笑ってしまう。
話がくどかったり突っかかってきたり、でもうどん屋が謝ると「なんでお前が謝るの?謝んなきゃいけないのは俺のほうだ」とつぶやいたり…。もうなんとも魅力的でかわいい。
この噺をこんなに面白くやれるのは小三治師匠以外いない、と思う。

何度見ても楽しい。人間ってなんかいいなぁ、と思う。大満足。