りつこの読書と落語メモ

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第26回新宿亭砥寄「SKR60 脱力系貴公子”喜多八”の巻」

11/30(土)、新宿文化センターで行われた第26回新宿亭砥寄「SKR60 脱力系貴公子”喜多八”の巻」に行ってきた。
SKR60とは、扇遊(S)喜多八(K)鯉昇(R)全員還暦を迎えた(60)よ〜ということらしい。昨年、扇遊師匠と鯉昇師匠の還暦祝いの会をやったので、今回は喜多八師匠メインの会。
とても仲のいいこのお三方、睦会というのも定期的にやっているし、横浜にぎわい座でも3人会をやっている。それぞれ個性が違うので毎回満足できる3人会なのだ。

・ゆう京「弥次郎」
・喜多八「いかけや」
・扇遊「文違い」
〜仲入〜
・鯉昇「うなぎ屋」
・喜多八「睨み返し」

ゆう京さん「弥次郎」
初めて見た前座さんなんだけど、なんと京都大学を出ているんだねひぇ〜。 声が大きくて喋り方もはっきりしていて聞きやすい。強弱がはっきりしていてわかりやすかった。

喜多八師匠「いかけや」
子供の頃の思い出をつらつらと語るまくら。これがとっても面白い。
今時の子どもは鼻を垂らしてないけれど、自分のときは違った。鼻の一本も垂らしてないと仲間にも入れてもらえなかった。
その頃のガキ大将はかっこよかった。弱いものいじめなんかしないで、むしろ仲間がやられたらやり返しに行ってくれた。

そんなまくらから「いかけや」。
いかけやが商売のために準備をしていると近所の悪ガキたちが集まってきて邪魔をしたりからかったり。
そのあとうなぎ屋に行ってこれでもかと商売の邪魔をする子どもたち。
ただそれだけの噺なのだが、悪ガキぶりとそれに対する大人のやりとりがなんとも楽しい。
くるくる変わる表情とテンポのいい会話が楽しい。
私、まくら長めで軽めの噺をすっとやるときの喜多八師匠がかなり好き。

扇遊師匠「文違い」
客から金を巻き上げて好きな男に貢ぐ女郎。巻き上げるために、おっかさんを病気にしたり、親父を名乗る男に金をたかられていると言ったり。
しかし肝心の貢がれた男のほうも実は女郎に嘘を言っていて、その金を別の女郎に貢ごうとしていた。そのことが手紙からばれていく。

うまいこと言って男の心をくすぐる女郎と、くすぐられて鼻の下を伸ばして金を出してしまう男。
特に扇遊師匠のやる田舎者の角蔵がもうたまらなくおかしくて大笑い。
やりようによってはちょっと後味が悪くなるような噺だけれど、扇遊師匠がやると明るくて楽しくて後味も悪くなかった。

鯉昇師匠「うなぎ屋」
やはりまだ風邪が治りきってない鯉昇師匠。木曜日にようやく病院に行ったそうな。もっと早く行って〜。
熱が高くて身体の節々が痛くて…という言葉に心配していると、「測ってみたら80度ありました」って。わははは。
でもうそかと思うと全部が全部うそじゃないから油断ならない。

鯉昇師匠の「うなぎ屋」もうめちゃくちゃ面白い!
うなぎ屋の主人が客が来て弱っちゃってる様子がなんともいえずおかしい。
そしてあのうなぎを追いかけるしぐさ。破天荒な終わり方がたまらなかった。大好きだ。

喜多八師匠「睨み返し」
とにかく喜多八師匠の「睨み」がもう破壊的に面白くて笑った笑った。顔芸、すごいね…。
これはCD聞いてても面白さは伝わらない噺だな。