りつこの読書と落語メモ

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末廣亭 11月中席 昼の部

11/14(木)、末廣亭 11月中席 昼の部に行ってきた。
お目当てはトリの小袁治師匠。ずっとブログを読んでいて大好きになってしまった。ブログから好きになる噺家さんっていうのも珍しい。

・三遊亭歌扇「桃太郎」
・小菊 粋歌
柳家さん光「たらちね」
・桂文ぶん「手紙無筆」
すず風にゃん子・金魚 漫才
・鈴々舎馬桜「粗忽長屋
柳家さん吉 漫談
・松旭斉美智・美登 奇術
金原亭馬の助「一分茶番」
・桂文生 酔っぱらいの噺
江戸家小猫 物まね
金原亭馬生「干物箱」
〜仲入り〜
・文菊「高砂や」
・丸山おさむ 物まね
・三遊亭歌る多 (面白かったんだけど、何の噺だったか忘れた…)
柳家小里ん「二人旅」
・鏡味仙三郎社中 太神楽
柳家小袁治「紙入れ」

さん光さんの「たらちね」
柳家おじさん改めさん光さん。二つ目になった喜びを語る姿は決して「おじさん」ぽくなく初々しい。
前座で働く「おじさん」は何回か見たことがあったのだが、落語は初めて。
鶴女が名を名乗ってそれを八さんが読み上げるときのお経の調子がとってもうまくてそこがとてもおかしかった。
あらなんかいいじゃない!見守りたい気持ちがムクムクと。

桂文生師匠の酔っぱらいの噺。
初めて聞いた噺でなんという噺なのかわからない。
いつまでも一人で飲んでいて帰らない客に困った店の主が「この一杯でお帰りいただけますか」と言って酒を持ってくる。
これを飲んで帰るよと言った客だが、飲んだらもっと飲みたくなって、「もう一杯持ってこい」。
大きな声で歌を歌ったりくだをまいていると、通りかかったのが友だち。「お前こんなところでまたへべれけになりやがって」。
お店の人に謝ってお勘定もしてやって連れて帰る。
「実は飲んでてお金がないことに気づいてそれならもう飲むだけ飲んじまえ。大声出してたら誰か友だちが通るだろうと思っていた」という酔っぱらい。
途中で尿意をもよおして他人の家の塀にしようとするのを友だちが止めてどうにかトイレに連れて行く。
へべれけで着物もまくれないというのでまくってやって、声をかけてくれないと出てこないというので「しーーっ」と掛け声をかけてやる。

出てきたときから何か独特な雰囲気があって、話し始めてから酒飲みのまねをやりだしたら、もうそこにいるのは立派な酔っぱらい。
噺もごくばかばかしい酔っぱらいの噺なのだが、もうそのへべれけぶりがおかしいのなんの。
みっともないけど憎めなくてでもめんどくさい酔っぱらいぶりがたまらなくて、大笑い。 初めて見た噺家さんだったんだけど、また見てみたい。

馬生師匠「干物箱」
馬生師匠の語りはゆったりしていて丁寧で、この間が独特の笑いを生んでいると思う。
貸し本屋のはんちゃんの調子の良さ、若旦那のいい加減さ、旦那の堅苦しさが、このゆったりした間で丁寧に描かれていて、安心して楽しめる。

文菊師匠「高砂や」
うまいなー。歌うところがもうなんとも言えないおかしさがあって大爆笑。こういう噺が合ってる気がする。

小袁治師匠「紙入れ」
トリだとまくらもたっぷりやってくれるのがうれしい。
ブログでもよく自分の痛風のことを気にされている師匠だが、食べるものに気を付けて薬を飲んでいるので今は尿酸値を抑えられているとのこと。
楽屋で聞いたら文菊は相当な尿酸値で、いつ痛風になってもおかしくない値。何か動きが合ったらブログで報告します、と言っていたのがおかしい。

おかみさんに迫られて押されっぱなしの新吉、旦那の留守の間に新吉を誘惑するおかみさん、何も知らない旦那。
新吉のおっちょこちょいぶりと、鷹揚としている旦那の対比が楽しかった。
いいなぁ。小袁治師匠。マックくん。好きだ。