りつこの読書と落語メモ

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売女の人殺し (ボラーニョ・コレクション)

売女の人殺し (ボラーニョ・コレクション)

売女の人殺し (ボラーニョ・コレクション)

★★★★

インドから帰還した同性愛者のカメラマンの秘められた記憶、Bと父がアカプルコで過ごした奇妙な夏休み、元サッカー選手が語る、謎のチームメートとの思い出…貴重な自伝的エピソードも含む、「秘密の物語」の数々。心を震わす13の短篇。

実は半分くらいで挫折しかけて「全然わからない」と感想を書きかけたのだが、みんながすばらしいすばらしい言ってるし…と思い直して最後まで読んだのだ。
ボラーニョの小説はいわゆる他の小説と土俵が違うみたいで私には理解が難しい。 例えば「写真」は全く分からなかった。

あと自分が普段見ないようにしている裂け目みたいなところにズルズル引っ張っていくような磁力があって読んでいて鬱っぽい気持ちになってくる。
仕事で嫌なことがあってこれを読んでいて、どんどんどんどん嫌な気持ちが増幅してきて、どうしようかと思った。
精神状態の良い時にゆっくり読むのがいいのだと思う。

でも「ゴメス・パラシオ」「この世で最後の夕暮れ」「帰還」表題作は凄く好きだった。
「ブーバ」「歯医者」はとりわけ良かった。