りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

わたしの物語

わたしの物語 (創造するラテンアメリカ)

わたしの物語 (創造するラテンアメリカ)

★★★★

「わたしがどのように修道女になったか、お話しします。」
ある「少女」が語るこの物語は、読者の展開予想を微妙に、しかしことごとく、そして快く裏切ってゆく――。
数多のラテンアメリカ作家が崇拝してやまないセサル・アイラの代表作、待望の邦訳。

うわっ、そうきたか。最後まで読んでびっくり仰天。
何を書いてもネタバレになりそうで、こういう作品は感想が書きづらいなぁ。

淡々とした筆致で繰り広げられるのはフツウっぽいけどフツウじゃない出来事。
イチゴアイス、教師、鼻と入れ歯、そしてラストと、衝撃の連続で、なのにそれが当たり前の世界と思わせる説得力。

フィクションとはこういうものなんだー!と教えられたような、けむに巻かれたような。
なんじゃこりゃ?!ラテンアメリカおそるべし。