りつこの読書と落語メモ

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ミステリガール

ミステリガール (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ミステリガール (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

★★★

小説家志望のサムは、働いていた古書店が潰れて無職になった。妻からも突然別れを切り出され、彼は絶望のどん底に沈んでいた。サムは探偵助手の仕事を見つけ再起を図る。文学と芸術しか知らない自分でも探偵にならなれる!そう確信するサムだったが、巨漢の探偵ロンスキーに命じられた謎の美女の素行調査は次第に奇妙な様相を…。ベストミステリ三冠に輝く『二流小説家』の著者、渾身の第二作!

「二流小説家」の作者による第二作目ということで読んでみた。
主人公は小説家志望の冴えない男で、働いていた古書店が潰れてしまい妻にも突然別れを切り出され、とまさにボロボロ状態。
就職活動もうまくいかず、妻に言われて夫婦でカウンセリングを受けるのだがどんどん自分が望まない方向(離婚)に向かうようで、苛立ちは募るばかり。
そんなとき、探偵助手の仕事を見つけて面接に行くのだが、そこから事件に巻き込まれていって…。

前作同様、とほほな主人公が巻き込まれる系のストーリーで、さらに本作は映画への薀蓄がたっぷりでそれも楽しい。
面白かったけど、面白さや意外性を追求するあまり、話の辻褄や読者の感情は置き去りにされた感じは否めない。
辻褄合わないならせめて最後までまじめに振り回されてきた読者を置き去りにしないでほしかったなあ…。

途中まではこれはもしやシリーズ物に?などとも思ったのに…。私ならラストはこうしたかったなぁ!と、読み終わってからしばし妄想。 不完全な作品だと思うけど魅力があることはたしか。
この人の作品、次に翻訳されてもきっとまた読むよ!