りつこの読書と落語メモ

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よってたかって夏らくご13 21世紀スペシャル寄席ONEDAY 昼の部

8/31(土)、よみうりホールで行われたよってたかって夏らくご13 21世紀スペシャル寄席ONEDAY 昼の部に行ってきた。

柳家フラワー「出来心」
・春風亭一之輔「浮世床
桃月庵白酒「首ったけ」
〜仲入り〜
・三遊亭兼好「つぼ算」
柳亭市馬黄金餅

一之輔師匠「浮世床」。
浮世床」は以前百栄師匠のを見てめちゃくちゃ面白かったのだが、一之輔師匠もさすが面白かった。
「何を読んでるんだい?」と聞かれて「てぇこうき」。
てぇこうきってなに?とよくよく見れば「太閤記」。
明らかに字が読めない男が読んでくれとせがまれてしぶしぶ読み始めるのだが、「読んでる途中でちょっとでも口を挟まれたらそこで読むのやめるからな!」。
噺の途中で大きな音で携帯が鳴ったら、「携帯鳴ったら話すのやめるからな!ってさっき言っただろうっ!!」。
会場は大拍手だった。

白酒師匠「首ったけ」。
「この暑い中よくもまあいらっしゃいました」「しかもあれですよ。市馬師匠以外は有象無象ですから」と白酒師匠。
噺家にも追っかけがつくことがあってと言って、噺家の追っかけ3タイプの説明。
1つめは噺家を神様みたいにあがめるタイプ。こういうタイプは出待ちをしていても、噺家に迷惑をかけるようなことはしない。なにせ神様だと思っているから。
友だちに「ケイコ、勇気だして行ってきなよ」と言われ、買ってきたお菓子を渡し「ああっ渡せた!」「よかったね!」とか言ってる。
2つめはアイドルタイプ。ひたすらきゃーきゃーかわいいーーーサインくださいーーとアイドルみたいに崇める。別に顔は関係ないらしい。独身の二つ目っていうのに多いので、結婚したとたんファンが離れていく。いったい何をねらってたのか?
3つめが珍獣タイプ。私の数少ないファンはこのタイプが多いです。「わーーーすごーーい。ほっぺたぷにゅってさせてー」と言って触ってきて「きもちわるーい!」。

また女性ファンは「私の好きな人を見て!」とまわりにひろめたがるけれど、男性ファンは「おれだけが知ってる」「俺の小三治」と囲いたがる。
俺の小三治っていうフレーズがツボで笑いが止まらない。

「首ったけ」は、喧嘩をする花魁と男が大人げなくて最高におかしい。
こういう意地っ張りをやらせると白酒師匠はほんとにうまいなぁ。

兼好師匠「つぼ算」
仲入り後に登場の兼好師匠。「はい、有象無象です」。
「つぼ算」は好きな噺ではないのだが、兼好師匠のは軽くていやらしさがなくてとても楽しい「つぼ算」だった。
兼好師匠、初めて見たのだが、好きだ〜。
前にテレビで見て、声があまり好きじゃないかなぁと思っていたのだが、実際に見てみるとリズムがよくてとても好きなタイプの噺家さんだった。

まけてくれと言われて、「わっとまけて」という「わっ」のところが軽やかで気持ちいい。
仮面のような笑顔でまかりませんとかたくなに拒む瀬戸物屋が、幽霊話を聞かされてひょいっとまけてしまうところ。
壺を買った二人が「いいもの買っちゃった♪いいもの買っちゃった♪」と歌いながら歩くところ。
その姿を見て瀬戸物屋が「ちょっと待ってください!!」と引き止めるところ。
思い出しても思わず笑顔がこぼれてしまう。よかった。

市馬師匠「黄金餅」。
何度も見ているけれど、出てきただけで「絶対大丈夫」なこの安心感。絶対安定の包容力落語。大好きだ。 「黄金餅」は前に柳の家の3人会で見たことがあるのだが、好きだなぁ市馬師匠の「黄金餅」。

ド貧乏なのに隣に住んでる西念の体調を心配して見舞ってやる金兵衛。
あんころもちが食べたいと言われれば、気前よく買ってきてやる。
西念が金貨を餅と一緒に飲みこんで死ぬところを見たあとは、その金貨をどうにかして手に入れようと画策する。
飲んじゃうなんてもったいないよ、その金貨。
市馬師匠のを見ていると、金兵衛のその後にとった行動も軽やかでなんだか許せてしまう。

全員面白くて大満足だった。