りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

三遊亭天どん、三遊亭玉々丈二人会「高円寺☆若手箱」

8/28(水)、ノラやで行われた三遊亭天どん、三遊亭玉々丈二人会「高円寺☆若手箱」に行ってきた。
ノラやさんは初めて行ったのだが、高円寺のガード下にある小さな店舗スペースに高座が作られ、椅子が20脚ほど並べてあって、ドリンクは向かいのお店にもらいにいく。なんかいいなーこういうの。こういう狭いスペースで落語を聞けるって幸せだ。

・天どん「お見立て」
・玉々丈「八五郎八百屋お七
〜中入り〜
・玉々丈 「子役の旬」
・天どん「カベ抜け」

天どん師匠「お見立て」
天どんさんは古典も面白い。
独特の客観性があってそこが芸の邪魔をしているような、味になっているような。好き嫌いが分かれるところではあるのだろうが、私は好きだ。
「お見立て」の木べえさんと若い衆が向き合うところで、「ちかっ!」というのがやたらとおかしかった。

天どん師匠「カベ抜け」
人間違いで出てきた幽霊と仲良くなる男。
幽霊がかいがいしく料理を作ったり商店街の人と仲良くなったりしながら、二人がまるで新婚のようにあうんの呼吸で生活する様子がかわいい。
一番ツボだったのは、幽霊がなぜ会社をくびになったかというのを聞かれて、小さな声で「夏のコミケ」。これには笑った。

玉々丈さんはいかに自分がダメダメで落語の神様から見放されているかということを語るのだけれど、なんともいえないかわいらしさとフラがあって、いやいやあなたは全然見放されてないですて!
もっといろいろな会を企画してどんどんやってほしいなぁ。

まくらで師匠の話をするのだけれど、これが面白い。毒がないので暴露話をしてもいやらしさがなくて微笑ましい。これって人徳なのでは。円丈師匠の鹿芝居企画、実現したら絶対見に行こう。
落語の方は両方新作だったけれど、なかなか。特に「子役の旬」が面白かった。
ちょっと応援したい気持ちになったぞ。