りつこの読書と落語メモ

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海底バール

海底バール

海底バール

★★★★★

「さあ、どうぞお掛けください。今晩はここにいる全員がひとつずつ物語を語り聞かせる夜なのです」―至高の料理で悪魔に対峙する「フランス一偉大なシェフ」、優雅なイギリス紳士の船長が“海の魂”に恋い慕われる「マチュ=マロワ」、闇の世界に足を踏み入れようとしていた若き日の親友との再会譚「オレロン」、天性のバイク乗りと絶世の美女の青春グラフィティ「プロント・ソッコルソとビューティー・ケースのラブストーリー」、クラス一のミステリマニアの女の子が披露する見事な推理劇「プリシラ・マップルと二年C組殺人事件」など、バールに集った怪しい面々が披露する、笑いと奇想とノンセンスあふれる物語集。現代イタリア最高の人気作家の代表作。

海底バールに集うひとたちがそれぞれ物語を語る。摩訶不思議な話もあれば気味の悪い話、ただただバカバカしい話もあって、多種多様。書き出しからしてとてもいかしてる。

信じてもらえるだろうか。ぼくらは人生の半分を他人が信じているものを笑いものにして、そしてあとの半分を他人が笑いものにするものを信じて生きている。

悪魔に気に入られたり鯨に一目惚れされたり宇宙人が買い物に来たり殺人事件が起こったり。ありそうでなさそうな世界。友だちにいそうで現実にはいなさそうな人たち。
ぞくぞくしたり思わずプッと吹き出したりしながら、読み終わるのが惜しい気持ちで読み終えた。

表紙と口絵も素敵。楽しかった!