りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

一之輔のすすめ、レレレレレレレ。

8/23(金)、なかのZERO小ホールで行われた「一之輔のすすめ、レレレレレレレ。」に行ってきた。

・小太郎「猫と金魚」
・一之輔「かぼちゃや」
・一之輔「短命」
〜中入り〜
・山本光洋 パントマイム
・一之輔 「鰻の幇間

小太郎さん「猫と金魚」
この間同様、ざぶとんの上でピースサイン。これ、権太楼師匠の時にやったら絶対怒られそう〜。
でも落語は面白いんだよ。まだ雑な感じは否めないけどリズムもいいしセンスもいい。がんばれ〜。

一之輔師匠「かぼちゃや」
にこにこと登場の一之輔師匠。
「夏休み、いやですね」と。
子どもが3人ずっと家にいる幼稚園にも学校にも行かないで家にいて、毎日毎日「どこか連れてって〜」「どこでもいいから連れてって〜」「一生のお願いだから連れてって〜」と言われる。 長男が「スカイツリーへ連れて行って」って言うんですよ。「スカイツリーに」じゃなく「スカイツリーへ」っていうのがむかつくんですよ。
「みんな行ってるんだよ〜。行きたいよ〜。お願い、スカイツリーへ連れて行って」。

あんまりうるさいので東京タワーに連れて行って、「ここがスカイツリーだ」。
「わーここがスカイツリーだね」
「そうだよ、これがスカイツリーだよ」
「赤いね」
「そう、赤いね」
スカイツリーって赤いんだね?」
「そうだ、夏は赤くなるんだよ」

ディズニーランドにも連れて行けとうるさいので、としまえんに連れて行った。
「ここがディズニーランド?」
「そうだよ、これがディズニーランドだよ」
「ディズニーランドなんだね?」
「そう、ディズニーランドだ」
「あれはなに?」
「あれ(水鳥)は、ドナルドだよ」
「あれはなに?」
「あれ(どぶねずみ)は、ミッキーだよ」
「パパ、グーフィーがいないよ」
「あそこにいるのが(ホームレス)グーフィーだよ」

うっそだーというつぶやきに「うっそだーって言うのやめて!うそじゃないよ!」
わはははは。

噺は「かぼちゃや」。
一之輔師匠の「かぼちゃや」はこれで二回目。
上を見てきたかと言われて「はてしない青い空ーー真っ白な入道雲ーー」。
「唐茄子屋政談」の若旦那とすれ違って「そっちは行かない方がいいですよ」と言って方向を変えさせて「歴史を変えた」。
一之輔師匠って結構文学的なんだよね、表現が。わははは。

一之輔師匠「短命」

一之輔師匠の八さんのわからなさは明らかにわざとだ。ご隠居さんも「やれるもんならやってみな」とその挑戦をうけてたつ。
そしてこの二人はちょっとあやしい。
「そういうお前さんが嫌いじゃないよ」「ご隠居さん…(にやり)」

家に帰っておかみさんに「今日はご飯をよそってくれ」と頼んでやっているうちに、おかみさんが「今日のあんた…好き」というのはちょっとやりすぎという気もしないでもないけれど、やれるだけやりきるのが一之輔クオリティ。

山本光洋さん パントマイム。
これが素晴らしかった!
トークを織り交ぜながらいろいろなパントマイムをするのだけれど、実にキュート。
チャーリー・山本という自身を操り人形に見立てた芸も素晴らしかったけれど、最後にやった風船の女の人とのダンスが好きだったなぁ。なんか物語があってうっとり…。いつまでも見ていたかった。

一之輔師匠「鰻の幇間」。
一之輔師匠も少しお疲れ気味のようだったけど、客席もお疲れ気味。笑いすぎて。
この噺3回目なんだけど、だまされる噺はちょっと苦手だなぁ。なんかかわいそうで。
でもそのかわいそうなところが、最後のお説教で解き放たれるところがミソなのだな。
「まだまだ続くよ」
「なんでそこで漫画読むの!」
「これぐらいで全部かな」
一之輔師匠はその部分をこれでもか!というぐらい畳み掛けるのでかなりすっきりするのだけれど、でもやっぱりかわいそうだなぁ…。

ところで今回席はかなり前列でど真ん中で素晴らしかったのだが、隣に座ったのがちょっと幅のあるタイプの男の人で、しかもなんかちょっと加齢臭っていうか皮脂のにほひがきつくてまいった…。
自分とて無臭なわけではないからあまり言いたくはないけれど、でもちょっと辛かった。
しかもほとんど最初から最後まで寝てらっしゃって、鼻がぴーぴーぴーぴーいうのも気になった。寝るなら家で寝ればいいのに…。まぁそういう楽しみ方もあるのか、落語には。
なかなかベストな状態で落語を聞くのって難しいものですね…。