りつこの読書と落語メモ

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柳家三三 独演会「夏」 なかのZERO小ホール

7/30(水)、なかのZERO小ホールで行われた柳家三三 独演会「夏」 に行ってきた。
一門会や三人会、寄席では見たことがあるけれど、三三師匠の独演会はこれが初めて。
いつも見るたびに「うまいなぁ」「面白いなぁ」「もっとこの人の噺を聞いてみたいなぁ」と思っていたので、ようやく念願かなって…なのであった。

柳家小太郎「弥次郎」
柳家三三真田小僧
柳家三三「化物使い」
〜仲入り〜
柳家三三大山詣り

開口一番は柳家小太郎さんで「弥次郎」。
まくらも面白いし噺もリズムがよくてめりはりがあってとても面白い。あとで調べたらさん喬一門の二つ目さん。おお、さん喬一門にも面白い若手がいるんだ?!って失礼だよ、おい…。
どうせこのブログは誰も読んでいないだろうからと思ってつい思ってることをぱーぱー書いてしまっているんだけど、ときどき「読んでます」「本を選ぶときの参考にさせてもらってます」と言われることがあってどきっ!!。
でも落語にうるさいひとでここを読んでる人はいないやろ、と遠慮なく書いちゃう。

そして出てきた三三師匠。
小太郎さんのことを「あんなふうに出てきて座ってピースサインなんかして、さん喬師匠が見たらお嘆きなるでしょう」。
三三師匠のまくらって結構辛口で面白い。
なんといっても私は小三治師匠の大大大ファンなので、小三治師匠の話が出るだけで「うおおおっ」と興奮してしまうのだ。

小三治一門は昔はびびりの一門と呼ばれていたと。
なぜなら小三治師匠が弟子をばんばんクビにするので、弟子は自分がいつクビになるかと常にびくびくしていた。三三師匠自身も自分より上の先輩が目の前でクビを言い渡されるのを目撃したことがあって、なんて恐ろしい…!といつもびくびくしていた。
小三治一門に入ったら鼻濁音をきちんとできないとクビになってしまう。自分はもともともやもやした話し方だったのでわりと楽に身に着けることができて、師匠にも「おまえはちゃんとできてるな」とお墨付きをもらっている。
最近自分のところに弟子が入ったのだが、こいつがまったく鼻濁音ができない。言っても言ってもできない。
やって見せてみて「ほら、最初の”が”と二番目の”が”は違ってたろ?」と言うと、「ええと…表情?」とまるで理解してくれない。
何度もそういうやりとりをしているといらいらしてきて、ああ師匠はいつもこんなのがたくさん家にいてさぞやいらいらしていたのだろうなぁ、と今になって師匠の恩がわかる、と。

1席目は「真田小僧」。
なぜこのタイトルになったかがわかる部分までやったのだが、これは前に雲助師匠ので見たことがあるのだ。だから知ってたんだぜぃ。えっへん。
特に独自の強烈なくすぐりを入れるわけではないのに、もうとにかく面白い。圧倒的に気持ちいい。うーん…いいなぁ三三師匠は。

そのまま続けて「化物使い」。
この間寄席で圓太郎師匠のを見たのだが、面白かった!
化物たちを平気でこき使う主人。化物が働くのを嫌がると「めっ!!」とにらみつけるのだが、それがなんともチャーミング。

仲入り後は「大山詣り」。
熊さんが語る遭難話が真に迫っていて筋を知っていても思わず引き込まれるほど。
そして三三師匠のやる「おかみさん」が小三治師匠っぽくて好きだ〜。微妙におばさんっぽいところがなんともおかしい。
下手するとちょっと後味が悪くなるところを、このおかみさんたちのかわいらしさと先達さんの余裕の表情で楽しく終わった。