りつこの読書と落語メモ

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西城秀樹のおかげです

西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)

西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)

★★★★

「ありがとう、秀樹!わたくしとお姉様は、あなたのことを決して忘れませんわ」―謎のウイルスにより人類が死滅した世界で、ひとりの百合少女の野望を謳いあげる表題作、前代未聞のファーストコンタクト「地球娘による地球外クッキング」、1979年を舞台にした不条理青春グラフィティ「エロチカ79」ほか、悩める人類に大いなる福音を授ける、愛と笑いとエロスの全8篇。日本SF大賞ノミネートの代表作、待望の文庫化。

なんじゃこりゃー。タイトルに惹かれて読んだのだが(「秀樹」と聞くと冷静ではいられない世代…)、想像を超えるエロとバカバカしさに唖然!それでいて耽美、そして驚くことにちゃんとSF!
表題作のバカバカしさと言ったらもう!
なのに妙にリアル。もしかしたらこんな風なことが起きるかもしれない。そしてそうなったときに、おバカな妄想とか願望で行動して人類の未来が絶たれるのかもしれない。でもそれはそれでありかもしれない、と思わせる筆力。なんじゃこりゃ。

ガハハ!と笑い、えええっ!こここれは誰かに見られとまずいわ…と人目を気にし、何かしかし心の深い部分に触れるものがあってちょっとあれ?と思い、まだまだ私の知らない世界ってあるのね…とため息。
この小説、私…す、す…き、きらいじゃない。