りつこの読書と落語メモ

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第五百四十回 落語研究会

6/26(水)、憧れの落語研究会に行ってきた。仕事を辞めてお金がたまっていたら(ありえないが)落語研究会の年間通し券を手に入れたい!というのが私のひそかな野望なのだが、今回お友達からチケットを譲っていただいて行くことができたのである。

会場に入ると、さすがに年齢層が高い(笑)。空席も多くてちょっと勿体ない。

・金原亭小駒「釜どろ」
隅田川馬石崇徳院
柳家喬太郎「錦木検校」
〜お仲入り〜
柳家小満ん「悋気の火の玉」
・入船亭扇遊「大山詣り

インターネット落語会でいつも見ている小駒さん。金原亭伯楽師匠のお弟子さんらしい。え、えらいな…(ぼそり)。
聞き取りやすいきちんとした話し方で気持ちがいい。確かに清潔感のある丁寧な語り口が師匠に似ているかも。

馬石師匠の「崇徳院」。
馬石師匠は寄席で何回か見ているけれど、いつになく表情がかたい。やっぱり落語研究会は緊張するんだろうなぁ。
崇徳院」は三喬師匠のDVDに入っていてそれがもう最高に好きなんだけど、それに比べると爆笑度が低いような…。
上方落語と比べたらいけないのかもしれないけれど、でも前半へとへとになるまで探し回ってよれよれになって…だからこそ後半の喜びにつながるわけだから、もう少しおバカにやってもいいような…。

喬太郎師匠の「錦木検校」はCDで何回も聴いていた。
喬太郎師匠はこういう大仰で芝居がかっていて暗い噺がうまいなぁ…。
もうどんどんその世界に引きずり込まれて行って、最後のシーンでは涙がぼろぼろ。
こういう噺は好きじゃないんだけど、それでもいいものを見た、という満足感でいっぱいに。

仲入り後は小満ん師匠の「悋気の火の玉」。
小満ん師匠は喬太郎師匠との二人会以来。あの時はお昼に食べた天丼があたって大変だったんだ…。席も後ろの方だったし、聞き取れないところもあったりしたのだが、今回は万全の体調+良席。表情一つ見逃さずに見られるぞ、と。

寄席なら10分ぐらいで終わる噺なんですが、今日は時間がたっぷりあって、と小満ん師匠には珍しくたっぷりめのまくら。
子どもの頃に人魂を見たことがあるという話なんだけど、淡々と語られているのに、自分も一緒にその場に居合わせたかのように絵が浮かんでくるのだ。
なんでこんなに素敵なんだろう。見た目はヨーダみたいなのに(←失礼爆発)品があって色気があって語りがきれいでうっとり…。

まじめ一辺倒だった旦那が吉原に連れて行かれたら見事にはまってしまった。
何度か通ううちにそこは商売人、これは金の無駄だと考えて、それならいっそ気に入った女を見受けしてしまおうと考え、根岸に別宅を設け住まわせる。
月のうち20日は自宅、10日は愛人宅に泊まるのだが、女房が焼きもちを焼いて嫌味ばかり言うようになる。
「飯の支度をしてくれ」と言えば「あたしの作った飯じゃうまくないでしょ、ふん!」
「お茶をいれてくれ」と言えば「あたしのお茶じゃうまくないでしょ、ふん!」

家に居づらくなった旦那は自宅に10日、愛人宅に20日泊まるようになる。
嫉妬に狂った女房は五寸釘を買ってきて愛人の藁人形をカツーンカツーン!
それを聞いた妾は六寸釘を買ってきて女房の藁人形をカツーンカツーン!
それを聞いて女房は七寸釘、妾は八寸釘…とうとう妾が急死した。
すると気が済んだのか女房も死んでしまった。

ところが死んでからもこの二人の嫉妬の炎は消えてなかった。
毎晩、旦那の店の蔵から火の玉が上がり根岸の方へと飛んでいく。根岸の妾宅からも火の玉が上がり、二つの火の玉は大音寺で衝突しケンカをしている。
ご近所でも評判になりさすがに放っておけなくなった旦那は、僧を連れて火の玉のもとを訪れ二人を説得することにするのだが…。

嫉妬に狂う女房、世慣れた妾、二人の女の間で右往左往する旦那。小満ん師匠がやるとなんか上品で嫌な感じがしない。
とてもよかった。見に行った甲斐があった。

トリは扇遊師匠の「大山詣り」。これも大好きな噺。なのだが笑いどころが少し少なかったような気が…。
小満ん師匠に集中しすぎて疲れてしまったのかもしれない…。

小満ん師匠「長屋の花見