りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

翻訳に遊ぶ

翻訳に遊ぶ

翻訳に遊ぶ

★★★★★

翻訳には魔物が潜んでいる! 物語の中から「どう、面白い? だったら訳してみたら?」とささやくこの曲者に魅了されたら最後、気が付くと翻訳を始めている…… スペイン語文学翻訳の第一人者である著者は、なぜ翻訳の世界に足を踏み入れることになったのか。翻訳と悪戦苦闘しながらも、同時にそこから無限の喜びを得てきた著者が、自身の足跡をたどりつつ、文学の楽しみ方を語り、翻訳の心得やコツを披露する、抽象論なき翻訳論エッセイ。

翻訳家の方には感謝の気持ちしかない。いろいろな国の本をこんな風に楽しめるのは翻訳をしてくださる方のおかげだ。
特にラテンアメリカやスペインの小説がこんなに面白いということを教えてくれた木村先生は憧れの人で、すごいなーすばらしいなーとおもっていたんだけど、こんなにざっくばらんな方だったとは!

謙虚で正直なエピソードに思わず笑顔になり、真摯に作品に向き合う姿勢に頭が下がり、あなたのお陰でこうして日本にいながら想像もつかないような世界に触れて心を震わせることができるのですと感謝…。
何かを成し遂げる人は皆謙虚だ。素敵だ。