りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ソロモンの偽証 第II部 決意

ソロモンの偽証 第II部 決意

ソロモンの偽証 第II部 決意

★★★★

騒動の渦中にいるくせに僕たちは何も知ろうといなかった。けど、彼女は起ちあがった。校舎を覆う悪意を拭い去ろう。裁判でしか真実は見えてこない!彼女の覚悟は僕たちを揺さぶり、学校側の壁が崩れ始めた…気がつけば、走り出していた。不安と圧力の中、教師を敵に回して―他校から名乗りを上げた弁護人。その手捌きに僕たちは戦慄した。彼は史上最強の中学生か、それともダビデの使徒か―。開廷の迫る中で浮上した第三の影、そしてまたしても犠牲者が…僕たちはこの裁判を守れるのか!?

中学生が裁判かー。気が進まないなぁと思いながら読み始めたのだが、魅力的な登場人物たちのおかげで一気読み。 中学生が裁判をやるということには無理を感じてしまうけれど、しかし中学生だからこそいいのだ、とも思う。

リアルだけどフィクションらしいところもありそのバランスがいい。
あまりにリアルだと何故わざわざこんな嫌な話を読まなければいけないんだ?と思うし、フィクションが過ぎると都合よすぎだよ!としらけるし。

とにかくここまで丁寧に仕込みがされたわけで、第?部がとても楽しみだ。