りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

虚栄は死なず

虚栄は死なず (光文社文庫)

虚栄は死なず (光文社文庫)

★★★★

富裕なウィッタカー一族の一員、アリスは、38歳でようやく幸せをつかんだ。9歳年下のハンサムでやさしい夫アンドリューとの新婚生活は、彼女にとって夢のような日々だった。二人の結婚式から三カ月後、花屋の美しい未亡人、ネスタが町から出ていった……手紙を頼りに、アリスはネスタを訪ねるが、その住所は実在しない。ネスタが消えた。そして、アリスの体調にも異変が……。――名手レンデルが女性の微妙な心理を描いた傑作サスペンス!

面白かった!レンデル名義だけどヴァインっぽい。
登場人物も少ないし複雑なトリックがあるわけではないのに、主人公のアリスと一緒にどんどん追い詰められていくようで、ドキドキしながら息を詰めて一気に読んでしまった。

イギリスの上流階級の醸し出す雰囲気がなんとも楽しい。暗くて陰気なのに少しユーモラスなのがイギリスっぽくて好き。