虚栄は死なず
- 作者: ルース・レンデル,富永和子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1988/03
- メディア: 文庫
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富裕なウィッタカー一族の一員、アリスは、38歳でようやく幸せをつかんだ。9歳年下のハンサムでやさしい夫アンドリューとの新婚生活は、彼女にとって夢のような日々だった。二人の結婚式から三カ月後、花屋の美しい未亡人、ネスタが町から出ていった……手紙を頼りに、アリスはネスタを訪ねるが、その住所は実在しない。ネスタが消えた。そして、アリスの体調にも異変が……。――名手レンデルが女性の微妙な心理を描いた傑作サスペンス!
面白かった!レンデル名義だけどヴァインっぽい。
登場人物も少ないし複雑なトリックがあるわけではないのに、主人公のアリスと一緒にどんどん追い詰められていくようで、ドキドキしながら息を詰めて一気に読んでしまった。
イギリスの上流階級の醸し出す雰囲気がなんとも楽しい。暗くて陰気なのに少しユーモラスなのがイギリスっぽくて好き。