りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

にょっ記

にょっ記

にょっ記

★★★★

他人の日常って、ほんとうに奇妙なもの。ましてや鬼才ホムラヒロシともなれば…。くすくす笑いとハイブロウな後味のウソ日記。挿絵はフジモトマサルのひとこま漫画。『別冊文芸春秋』連載に加筆して単行本化。

青山ブックセンターで行われた穂村弘西加奈子のトークショーに申し込んでいて、この本にサインをしていただくつもりでカバンに入れて出社したのだが、思わぬ障害が発生して結局トークショーに行くことができなかった。しくしく…。
というわけで残念ながらサイン本になりそこねたこの本。

日記じゃなくてにょっ記。だから日付は入ってるけどなんだかちょっぴり怪しい。
入ったお店で聞こえてくる会話の断片、目にしたシーン、夢かうつつかはっきりしない出来事。
この世は不思議に満ちていて当たり前の日常もなかなかどうして面白い、と思わせてくれる。
挿絵もかわいいけどちょっぴりおやじっぽい。そこがいい。
好きだ。