りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治独演会 入間市民会館

4/27(土)、入間市民会館で行われた柳家小三治師匠の独演会に行ってきた。

案外近いぜ全然行けるぜ入間!と思って申し込んだんだけど、やっぱり遠かった…。ぜいぜい。
今回なんとしてもチケットを入手したかったのでe+とチケットぴあの両方に申し込んでいたら両方とも当たってしまった。そして両方とも冴えない席…。
というわけで旦那と一緒に行った。一緒に行ったのに席は離れ離れっていうね…。しゃーないね。
でも前に一門会に行ったときは2階の最上段近くだったのでそれに比べればまだ見やすい。

・〆治「看板のピン」
小三治「やかんなめ」
・〜仲入り〜
小三治「野ざらし」

独演会だと前座も真打?!〆治師匠が開口一番とは贅沢な…。
がらがらの声が「親分」にはぴったり。

そして出てきた小三治師匠。 前に見た時が本当に体調が悪そうだったので心配していたのだけれど、今日はとても調子がよさそう〜。
今年になって花粉症になってしまいまして。この年になるまで花粉症とは縁がなかったから俺はそんなもんにはかからねぇんだと思っていたらまさかの…。花粉症になってなかった人がなってしまったときっていうのはえてして「いやこれは花粉症じゃない」って言い張るものだけど、自分もそうで。違う違うと思おうとしていたんだけど、目がめちゃくちゃ痒くてごしごしこすってると今度は顔ががびがびになって目やにもたくさん出てきてどうしようもない。まさか…と思いながら病院に行って検査したら、杉と犬の毛とハウスダストにアレルギー反応。
この間新幹線のグリーン車に乗って置いてある雑誌を見たらスギ花粉症っていうのは自然のせいじゃなくて政治のゆがみによるものだとか。木を伐りすぎちゃったから植えなきゃいけないってなって、すぐに伸びる木がいいやと一斉に杉を植えたものだから、大量に花粉が飛ぶようになっちゃった。だからあたしも政治のゆがみのせいでこんな目にあっちゃってる。
犬は家で飼っていて確かに毛が常に舞っている。家はほこりだらけだし掃除が行き届いてないからだ!ふざけるな!と言いたいところだけど言わない。家庭の平和を壊さない知恵。

最近PETCTっていうのを受けて全身を輪切りにしてガンがないか調べてもらったら、どこにもなくて「おめでとうございます」って言われた。
今は医学が進んだからいろんな病気がわかるようになっちゃったけど昔の医者は今のあたしより知識がなかった。病気の種類も少なかった。
女の人は「シャク」って言って一種のヒステリーみたいな症状になったんだけど、そういう時に合い薬っていうのがあって、男の太い指でぐっと押してもらったりふんどしで体をぐるぐる巻きにしたりするとおさまることがあった。
お、これは「やかんなめ」だね!!とすぐにわかった。

前に喜多八師匠の「やかんなめ」を見たことがあったんだけど、小三治師匠のやかんなめは初めて。
シャクを起こした奥様を心配してどうにかしようとする女中と、女に頼まれごとをされてかっこつけて助けてやろうとするお侍。
仇討か?薬がほしいのか?まむし指か?早合点して「助けてやろう」と張り切るお侍がおかしい。またお付きの者がその様子を見てげらげら笑っているというのがおかしい。
べろべろなめられて気持ち悪がる様子に大爆笑だった。

仲入り後はまくらもあっさり。趣味の話に入ったので「お、これは?」と思っているとやっぱり「野ざらし」。
小三治師匠の「野ざらし」はもう大好きで何度も何度もDVDを見ているのでうれしかった〜。
時間の関係なのか釣りで浮かれているところで終わってしまったのはちょっとさみしかったけど、「こつこつ」言いながら浮かれて釣りをする男がなんとも楽しい。

元気な小三治師匠を見られてとてもうれしかった。大満足。また独演会行くぞ〜。

小三治「野ざらし」